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思い出してみてほしい。今季、めっちゃ悔しい逆転負けをした日のことを。そして、それが連日続いた日のことを。思い出せるだろうか。私は正直言って、あまり思い出せない。
ものすごおおおく久々に、レフト側の、ヤクルト応援席に座った。ライト側よりものんびりとしていて、後ろの席ではお父さんが小さな女の子に、「あれはね、ネクストバッターズサークルといって、次のバッターが待ちながら打つ練習をするところだよ」とか、ゆったりとした口調で教えていた。「つばみちゃんもうくる?」と、レインコートを着たその小さな女の子は何度も、お父さんに聞いていた。春の雨が降る肌寒い神宮で、なんだかそこだけはぽかぽかあたたかい空気に包まれていた。 一方私たちは息子と、「いかにし
1点とっても2点とっても3点とっても安心できない。せめて4点くらいあれば安心かと思うとそうでもない。4点差なんてものは、1イニングでも簡単においつかれてしまう。なんといっても今年の中日は、強い。いまだに「なんでいるのよ中田翔…」とつぶやきながら絶望した気持ちで打席を見つめ、「え、上林ってあの上林?なんでいるの上林?」と今さらなことを息子に聞き、かと思えば「細川ってどこにいた細川かママはちゃんとわかってる?」と息子に聞かれたりしている。そして「なにこの2イニング無失点で抑えるい
よしもとばななさんのなにかの小説で、「しあわせの最中に、ほんとうにしあわせだと気付けることは少ない。」といったような一節があった。「だけど人生に数回だけ、しあわせの最中に、しあわせだと感じられることがある」みたいなことだったように思う。もう、どの小説かも忘れてしまって、正確な表現はわからなくなってしまったのだけれど、でも私はこの「事実」についてずっと考えながら、人生の半分以上を過ごしている気がする。 私にとって、「しあわせの最中に、しあわせだと感じられた」ことで覚えているの
日曜日、横浜へ向かう電車の中で、息子から西武とソフトバンクの試合結果を聞き、震え上がった。土曜日は愛するオンナトモダチたちと飲み会だったので、ヤクルト以外の試合結果やニュースを全然見ておらず、そんなこと全く知らないまま眠りについていたのだ。
子どもたちの春休みが終わった。中学生の息子はテスト休みを入れるとなんだかんだ一ヶ月くらい休みがあり(大学生か!と、つっこんだ)、私もプライベートはすっかり休みモードになってしまっていた(お弁当作りもないし。)しかし日々容赦なく仕事は降ってきて(ありがたいことです)、新しい仕事も始まり(ありがたいことです)、体が何個あっても足りないけれども私という人間は一人で十分なので私より優秀な人をあと数人ください。という感じだった。 と、そんな中で韓国へ3泊4日の旅に出た。(だからバタバ
春休み、土曜日の東京ディズニーシーは、めちゃくちゃ混んでいた。混んでいるだろうと予想して来たけれど、想像以上に混んでいた。春休みに行こうと約束していたディズニー、あいている日が今日しかなくてやってきたけれど、あまりの人出にびびった私はとりあえず、ビールを飲む。 ここのビールは、なんと神宮よりも安い。物価高の折、なんだか相対的に、ディズニーリゾートの物価が手頃に感じるようになってきた。不思議な時代である。 さて、混んでいるディズニーといえば、待ち時間である。そして待ち時間の
なんとなくわかっては、いた。 2/1の浦添で、ヤクルトのユニフォームを来た西川遥輝さんは、たいへんたいへんかっこよかった。生ハルキ!!!と、私と息子はテンションが上がった。 青木とにこにこ話す姿も、外野の守備練習をするところも、3番を背負った後ろ姿がなんか一瞬なおみちに見えるところまでも、とても印象深かった。オープン戦で見るたびに、これはハルキストが増えるわけだわ。と、心底思った。新しいシーズンの、象徴みたいだな、と、そう思った。開幕戦が楽しみだなと、心底思った。
動と静のコントラストがあまりに激しい3月がもう半分以上過ぎようとしている。動と静というのは私の仕事とプライベートの話ですが、考えてみればヤクルトたちも動と静である。勝ったり勝ったり連勝したり連敗したり大敗したりしている。まあそれはいつものことかもしれない。ヤクルトだから。 でも、考えてみれば動と静のコントラストが大きいときというのは、変化の時期なのかもしれない。ほっておいても3月というのは変化を迎える前章のような時期ではあるから、それもまた、あたりまえのことかもしれないけれ
開幕前とか、もちろんシーズン中とか、一番、ああ…、と思うのは、怪我のニュースをみたときだ。毎年キャンプ中に誰かしらが離脱してしまうわけだけれど、今年は田口の離脱を見て「ああ…」と思い、そして奥川くんの離脱のニュースを見て「ああああああああああ…」と、思った。ああああああ…。 いや、もう、怪我というのは仕方がない。仕方がないけれども、今年はそこかーー!!みたいな人が離脱すると、そのたびに、そう、「今年はそこかーーーー!!!」と、思いながら、落ち込む。まあまあ、落ち込む。 で
私にとって究極に懐かしいもの、そしておそらく二度と訪れないもの、に、子供の頃毎年夏に訪れた岡山のおばあちゃんちの記憶、というのがある。 浦添の空気はなんだか、その岡山の夏の記憶を思い出す。2月の浦添はくもりの日が多かったけれど、今年はよく晴れている。東京から持ってきたコートが、所在なさげにベンチに置かれていた。そういえばスーツケースにはニットも数枚入っている。どうやら持ってきた服を思いっきり間違えたらしい。 懐かしい空気の中、久々に見る選手たちの声が響く。「たてさんもいる
(サムネイルは、久々に昔の写真を見返していたら出てきた、小1の息子がキティちゃんのペンでスコアブックを真剣に書く図。) かわいい。 とても、かわいい。 なんでも、我らが山田哲人がデザインしたキャプテンマークだという。いやまあ、手に筆を持ち一から描いたわけではなかろうが、少なくとも「これがいい」と自ら選んだデザインである。「つばくろうがいい」と言ったのだ、我らがキャプテン、山田哲人は。つばくろうを腕に抱きたいと考えた山田哲人を考えると、とりあえずのところ、一人でにやけてし
良いお年をと言ってから、もう一ヶ月ばかりが過ぎようとしている。オフシーズン亀更新のこちら観戦エッセイ、細長くお付き合いいただいているみなさまほんとうに、ほんとうに、ほんとうにありがとうございます。(土下座)(いやジャンピング土下座) さてそうこうしているうちに、なんとキャンプインです。球春がやってまいります。今年は息子の受験があったわけでもなんでもないのに、なんだか体感で去年以上にバタバタしており、オフシーズンのヤクルトたちを全然追えずにここまで来てしまった。気づけば新人選
「ママ見て、2017年のヤクルトすごい!めっちゃ負けてる!!」と、何を今さらなことを息子が言ってきた。サンタさんにiPadをもらい(中1にもサンタさんは来るらしい)大画面でプロスピをやっていたのだ。iPhoneとやるのと何が違うのかと思うのだけれど、にこにこごきげんなところを見ると、大画面になるとさらに楽しいらしい。 96敗のすごさで忘れがちだけれど、45勝2分借金51。というのもなかなかのインパクトである。しかしそれも気づけばもう6年前の話である。野球というのは毎日毎日試