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【2019シーズン】ヤクルトスワローズ観戦記

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ヤクルト観戦記、2019年シーズンはこちらにまとめて入れていきます。(オープン戦含む) 勝った日も、負けた日も、試合のある日は毎日更新しています。
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#宮古島

さよならだけが、人生だけど【8/4中日戦◯】

とうとう、パイナガマビーチでぷかぷか浮きながら、iPhoneで試合を見るようになってしまった。波にたゆたいながらヤクルトたちを見ていると、まあたいていのこと(エラーやミスや失点や…)はどうでもよくなるなと思っていると、ヤクルトは今日も元気に先制された。 うむ、やっぱりどうでもよくはない。18時台ではまだまだ明るい、宮古の空を浮き輪から眺める。明日にはこの島を発つけれど、ここにいる間とにかくヤクルトはよく負けた。本当によく打たれ、よく負けた。人生はとは負けることの連続なのだよ

一隻の船は、ただまっすぐに碧い海を進む【8/3中日戦●】

長いようであっという間だった宮古の日々もそろそろ終わり。ここでの日々を、できるだけ日常に近づけたくて、早く起きた朝はできるだけ走るようにした。 慣れない道と気候で、いつもの倍くらい疲れる気がする。タイムもかなり落ちる。でもとにかく、毎日…とはいかなかったけれど、できるだけ、走り続けた。いつの間にか、この島の暑さにも、上り坂の多い道にも、だんだんと慣れてきた。日が昇ってからも、走れるようになった。 そして、友達と合流した時も、オットと合流した時も、遊び疲れた日も飲みすぎた日

水平線の向こうにも、海は続くから【8/2中日戦●】

ピンチを背負わないことよりも、背負ったピンチをどう乗り切るのかということの方が、ずっと大事だ、ということを昨日のnoteに書いた。 そう、それは人生においてもとても大切なことなのだけれども、でもたった一つのミスすら許されないクローザーにおいてはどうなんだろう、と、今日の試合を見ながら私は思う。 マクガフは「こんなに性格のいい助っ人は他にいない」とムーチョに言わせてしまうくらいの心根の優しさで、チームに溶け込み、文字通り、チームを救い続けてきてくれた。だけど昨日、たった1球

傷を負いながらも走り続ける誰かを思いながら【8/1横浜戦◯】

ノーヒットノーランを達成するピッチャーは、ほとんどいない。 私が目の前で見たノーヒットノーランの試合はひとつだけだ。なんだったかは忘れたけど。つまり、ほとんどの試合において、ピッチャーはランナーを背負った状態で投球をすることになる。そして、多くの場合、そこで一度くらいは失点もする。人は誰もが、無傷ではいられない。 だから大切なのは、ランナーを背負った時こそ、失点を許してしまった時こそ、そのあとにどういった投球をするのか、そのピンチを切り抜けるのか、ということになる。 山

もがき続ける日々の中で掴む何かを【7/31横浜戦●】

本当に、本当に、本当に、いつも同じ負け方だなあ…、と、今日もまたため息をつく。傷はまあ、それなりに深い。 先制をする。逆転される。追いつく(でも追い越せない)。そしてサヨナラをされる。今日もどこかで見た流れが繰り広げられる。あと1点を取ることが、そして1点を守ることが、とてもとても難しい。 でもその中で、てっぱちは2試合連続でホームランを放つ。エイオキは今日も元気にスリーベースを放つ。 若手が躍動しまくる日々があり、ベテランがしっかり仕事をしてくれる日々がある。誰も打て

いつか三線の花を、咲かせるように【7/30横浜戦】

ほしくんが、マウンドに立つのを、民謡居酒屋の「郷家」の席に座り、スマホで見ていた。私は、むすめを呼ぶ。私の膝の上で、むすめがほしくんを見つめる。粘られた末に、ほしくんは、佐野をレフトフライに打ち取った。 1つのアウトで、私は泣きたくなる。おかえり、おかえりほしくん、と思う。 ほしくんは、続くソトを三振に打ち取り、筒香をセンターフライに打ち取った。私の表情を見たゆずこが、「逆転したの!?」と聞く。「ううん、ほしくんが三者凡退に打ち取った」と、私は答える。でもこれは、実質逆転

平和を祈る島で、ヤクルトを思う【7/28広島戦●】

そのイニングを見ている時には、なんで四球だらけ。。と、思って大きなため息をつくのに、マウンドを降りるその表情が映し出された瞬間、気持ちはそのピッチャーもっていかれる。 それはこのチームを、そしてこのチームで投げることになった人たちを、好きになってしまったからなんだよな、と、民謡居酒屋の「和おん」に向かう車の中で私は思う。 もっと言えば、そのチームを好きになった人たちのこともまた、好きになってしまったからなのだ。なっしーを思う、誰かを思う。そうすると急に、胸が痛む。窓からは

目の前の不完全な景色は、不完全な私の投影かもしれない【7/26広島戦●】

カレー屋さんは、15時にしまっていた。 今日は美味しいカレーをテイクアウトをして、夕日を見ながら晩ご飯にしよう。と、決めていた私たちはしばし唖然とした。 グーグルマップによると、開店時間は11時となっている。なんと、4時間しか開いていない。 と、まあ、この島にいるとこんなことがしょちゅうある。お気に入りのおそばやさんは、週末はもちろん、連休にも閉まってしまう。書き入れ時じゃないかと思うのだけれど、そんなもの多分関係ない。そもそも連休も週末も、こちらの都合といえばこちらの