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【2020シーズン】ヤクルトスワローズ観戦記

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2020年シーズンの観戦記です。
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記事一覧

「正しい答え」はいつまでも見つからないからこそ【11/10広島戦●】

息子が塾で、「不安」と「心配」の違いを習ってきた。「不安」は、自分に対して抱くもの。「心…

何度も何度も私はそこで、ぐっちが打てますようにと祈る、祈りたい。【11/8巨人戦◯】

むすめと二人でバインミーのお店に並んでいると、大きな歓声と拍手が聞こえた。「さかもってぃ…

人生はなにが起こるかわからないからおもしろいのだ。【11/7巨人戦●】

夫と私は大学の同級生ですが、私の会社の同期は夫の大学のサークルの先輩である。と、いろいろ…

一年半越しのたいしのスクイズと、それぞれの成長曲線と【11/6中日戦○】

たいしのスクイズの構えを見ながら、この日のことを思い出していた。 この日私は、PTAで遅く…

いついかなる時も、うかれては、いけない。【11/5阪神戦●】

ホームランじゃないのに、村上くんが一人でダイヤモンドを回り、ホームにかえってきたのを見て…

若手もベテランも、最後まで「うまくなること」を信じて【11/4阪神戦●】

noteをいつも読んでくださっている読者の方が、この記事に、サポートともにメッセージをくれた…

村上くんの肩の力が、少しでも抜けますように【11/3阪神戦○】

たいしのホームランで、打った本人よりもうれしそうに見えたのは、村上くんだった。 なんと良い笑顔であることよ、と、私は思った。それを見てふと思ったのだ、この一年間、どれだけプレッシャーが、このハタチにのしかかっていたのだろう、と。 村上くんは、高卒3年目の今シーズン、開幕からずっと四番を任された。去年から何度も見続けた、あらゆる「球団史上初」「セ・リーグ初」「NPB初」に、心が躍った。 そしてその「ワクワク」は、シーズンが進むにつれてどんどん大きくなっていった。いや、「ワ

今年だけの、今だけのこのチームを【11/1 巨人戦●】

よ、よわ・・・・・い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ と、思わず声が出る。というか…

「今だからできること」は、どんな状況にもあるのだ【10/31巨人戦●】

この状況下でこどもたちの運動会はなくなり、かわりにダンスと徒競走だけの「簡易版運動会」の…

記録にならないその仕事を、見ている人がきっといるから【10/30巨人戦△】

ここで試合が終わるんじゃないかとすら思える(私は本当に終わったのかと一瞬思った)盛り上が…

まだまだ野球人生は、始まったばかりだ【10/29広島戦△】

新聞社の若手社員だった頃。先輩が提案しようとしていた企画を、そのまま引き継いだ。 クリエ…

シーズンはまだ、終わりじゃないのだなと。【10/28広島戦●】

まあなにはともあれ、武岡くんは、いつもスターが守るそのポジションに立ち、しっかり捕球し、…

「淡々と」終わっていくように見えるその試合でも【10/27広島戦●・ちょっとだけ戸田…

戸田に新しくできた外野席の、いちばん後ろの席に座り、買ってきた海鮮ばらちらしを開けると、…

五十嵐さんがそこで、満ち足りた表情で笑うから【10/25中日戦●】

マウンドに向かう五十嵐さんを、グラウンドに立つチームのみんながハグして迎えた。「泣かないで」と五十嵐さんは言っていたのに、私はもうその時点で泣いていた。 いやなんなら、外野席から、ブルペンにいる五十嵐さんを見つけた時点で泣いていた。お別れじゃなく、それは新しい門出なのだと、頭ではわかっていてもなお、寂しさはつきまとう。 五十嵐さんは、まっすぐのストレートを相手のシエラに投げ込んだ。シエラの打球を、エスキーは、ファインプレーで捕球し、ファーストの村上くん投げた。 村上くん