見出し画像

毒親と結婚式の相性はあまりにも悪い

私の親はいわゆる毒親だ。
エピソードを挙げれば枚挙にいとまがないのだが、
とにかく、私が結婚したかった理由は「この呪われた血の証を消し去りたかったから」

合法的に名字を変える方法、それは結婚。

時代はコロナ禍、そして大勢の人の前で語るような歴史もなし、美貌もなし、そして親の
「お金がないから結婚費用は出せない」
これで家族婚を決意した。まあ夫、友達いないしね、HAHAHA

※ちなみに両親は外車に乗り、年2回の海外旅行を楽しんでいるのでここで言う金がない、とは真の金がないではなく、あくまで私の結婚に出す金はねえよ!!ということです。

それでも結婚自体はなんかめちゃくちゃ喜んでたので、家族婚自体は喜んでくれるだろうな、と思っていた。甘かった。

私の母は、なんでも自分中心でないと気が済まない。60歳を過ぎたワガママリトルプリンセス、それが我が母。

事件は家族写真撮影の時に起こった。
「私、カメラに映りたくない」
突然泣き出す母、混乱するカメラマンさん、説得しようとする義両親。
映りたくない理由は

「私の隣に立つと老けて見えるから」

当たり前だよ、お前が私を産んだんだろ、自分の事何歳だと思ってんだよ!あとお化粧はした方が良いよって言ったでしょ!なんでしてこないの!?こっちは人生最大級のメイクしてるんだからそりゃそうだろ!
と思いながら「お母さんと一緒に写真、撮りたいな」と言ってみたが結果は撃沈、カメラマンさんやメイクさんにめちゃくちゃ謝った。何故か父が持ってきたカメラでは撮影が許可された。謎。
絶対にプロの手で撮ってもらった方が良かったと思うよ??
私の結婚式なのに、何で私が気を遣わなきゃいけないんだろう。

友達の結婚式に行くと毎回、「ああ、私の母はこんな事してくれないな」とほろ苦い感情が湧きあがる。友達に来てくれてありがとうなんて挨拶、してくれない。(私の友達の話、全然聞いてくれなかったもんね)
ベールダウンなんて絶対してくれない。

でもそれは私も同じ。
ベールダウンなんて絶対してもらいたくなかった。(メイクさんに下げていただいた)
花嫁の手紙なんて、絶対に、絶対に読みたくなかった。ありがとう、なんてお世辞でも口にしたくなかった。「幼稚園の頃、母の日に絵を描いたら下手だって泣きながらビリビリに破かれたのすごくしんどかったです!」「テストの点数が悪かったからお母さんもう死ぬからね、明日あなたが学校から帰ってきたら首吊ってるからね!って言われて家に帰れない日々が何度もありました。」「怒ってアイロン台をぶん投げてきた時あったよね、あの時の傷、まだ残ってます」類のメッセージなら言いたいかもしれない。

この結婚はあなたから逃げ出すものであり、あなた達に幸せなど祝ってほしくなかった。
それでも呼んだのは一応親だったから。
でも呼んだのは本当に間違いでした。
あなた達が食べたご飯も引き出物もお金かかってるんだからその分くらいは欲しかった。(一銭ももらってない)
ドレス姿を笑われたの、すごく悲しかったよ。義両親はお世辞でも綺麗だね、可愛いね。って言ってくれたのに。
なのに本番私の娘がいなくなる、って号泣してたのはどうしてかな?社会人になってからほぼ実家になんて帰らなかった。私はもういない存在だったはずなのにね。旅立ちを迎えた娘を見守る良き母親にでもなりきって目立ちたかったのかな??

友達の結婚式に行くといつも思う。
「毒親と結婚式の相性は、あまりにも悪い」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?