宝塚にハマりそう~16年間女子高育ちのモンスターがヅカと出会うまで~

宝塚に、宝塚にハマりそうである。
元々兆候はあった。
高校の時、古典の先生が見せてくれた宝塚版「源氏物語」
あまりに耽美で、そして華麗でなんだかイケナイものを見させられているようで、踏み込んではだめだ、と本能的に見るのをやめた。

そもそも、宝塚というシステムと女子校というシステムはあまりにも似通っている。
小学校~大学まで16年間女子校育ちの哀しきモンスターである私が言うのだから間違いはない。

あなたは、女子を好き、とかかっこいい、とか思ったことはあるだろうか。
私はある、
むしろ大学になるまではそれが私の中でのスタンダードだった。
好きな先輩にもらった絆創膏は一生外せない!!と指先だけは絶対に湯船に浸からせず入浴した、学校でごみ捨てに行くときはわざわざ先輩がいる教室を通るようにルート設定した。年賀状や暑中見舞いは欠かさずに送り、調理実習で作ったクッキーをドキドキしながら先輩に渡した。
先輩に話しかけられたらその内容を欠かさず日記に書いて、返答反省会を繰り返した。
誕生日に短歌集を貰って布団の中でむせび泣いた。

大学に入ると異性と接する機会が多くなりそういった憧れというものはなくなった、そう、あれは憧れである。
私にとって女性の先輩に対する憧れは涯がない。
男には涯がある、いくらかっこよくてもふと見えてしまう性欲、裏の顔。そういったものに私は深く幻滅する。所詮俗物なのだ。

その点、宝塚というのは最も憧れを持続させるのに最適なシステムではないだろうか
これは、私がこれから宝塚にハマる備忘録。


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