特撮オタク、なかみんです。
好きな作品は、メガレンジャーとウルトラマンタロウです。
好きな造形は、トチオンガーセブンです。
好きな話は、仮面ライダー剣第15話です。コンセレのギャレンラウザーめちゃくちゃ楽しみです。

そんな私が今見ている作品に｢忍風戦隊ハリケンジャー｣っていうのがございまして、そちらがまあ面白いんですよね！私その時まだ1歳とかそこらなので覚えているわけもなく、ほとんど初見の状態で楽しんでいます。現在東映チャンネルで配信中（隔週2話）ですので、この巣ごもり期間に気になった方はぜひ1話だけでも見てください。なんなら今から第11話見ても十分間に合います。みて。

で、なんですけど。｢第11話もう見た｣という高度なオタクの方いらっしゃいますか〜？？？手を挙げて〜〜？？？

はい。手を挙げたあなたの姿、私には見えてます。

見ていない方やこれから見るための方に第11話のあらすじを説明するとこんな感じです。

とんでもないライバルに負けてしまった3人の忍者（鷹介、七海、吼太）。3人が苦しんでいる中、夢の中に人格を閉じ込めて現実世界の人間を石化させてしまう敵が現れる。幸せな夢の中から、3人は一体どうやって抜け出し、敵を倒すのか。

今回はハリケンイエローの吼太が大活躍するんですけど、まあかっこいいのですよ。詳細は本編をご覧下さい。

この本編でかなーり私が引っかかったことがありました。それは、閉じ込められる夢が幸せであるということです。
例えば、本編中に出てくる女の子の夢として、大好きだった犬が死んでしまったんだけど、夢の中でその犬が元気になっていた事例があります。この女の子がどうやって克服したかは本編を見て欲しい（しつこい）んですけど、苦しいことから逃れちゃいけないみたいな感じになります。

そこで考えたいのは、｢なぜ苦しいことから逃げてはならないのか｣ということ。実際、夢の中で永遠に生き続けて、スッと意識をなくせた方が人間としては1番苦しくない生き方（死に方？）であると思います。でも、本編ではそうではなくて、ハリケンジャーの中の女の子は犬が死んだ事実と向き合った。これは、人間独特の｢死生観｣が関係していると思うのです。

一般的に死ぬことは苦しいと考えられていますが、そうではない人もいます。死にたい、死にたいと願いながら生きている人もいます。
質問をします。あなたは死にたいと考え、それを実行したことはありますか？もし実行したことがあるとしても、これを読んでいるということは成功していないということになります。どうしても自分に勇気がなくて最後までできないとか、誰かに助けてもらってしまったとか、そんな人が世の中には沢山いると思います。
では、なぜ、あなたは死にたいと思ったのでしょう。なぜ死ねなかったのでしょう。

生きているより辛いことは無いという仏教の教えがあります。死の世界があるとしても、そもそも死んだ人間には物事の判別をつけられないため、根本的な話として｢苦しみ｣や｢辛いこと｣はないというのが私の考えです。だからその死んだ人を死後裁くために閻魔大王みたいなのがいるんだし。死んだ人間は何も考えることはできないのではないでしょうか。

では、それと相反するような気持ちを私たちは持ち合わせていないかというと、そうではないはずです。現代に苦しみを抱えている人だって、今ある苦しみを改善し、より生きやすい環境で生きていけるとしたら、生きることにしがみついていたくなるはずです。

なぜ、あなたが生きたい、もしくは死にたいと考えているか、あなたなりの結論があると思いますが、私がたどり着いた結論はこうです。

人間は今ある環境を永遠に続くと思ってしまうから生きたい/死にたいと願う

私たちは今ある環境に依存して生きています。生活をシステム化（習慣化）させると、そこから逃れることができないような気持ちになるように人間は設計されています。死にたいと願う時には、死にたいという感情が湧き上がるだけの要因があります。生きたいと願う時も同様です。

もしあなたが今絶望にくれていて、死にたいと願っているなら、まず周りの環境を見てください。逃げられるようなら逃げてください。協力してくれそうな人やシステムを頼ってください。もしそれが助けにならない・害になるなら、そこからも逃げていいです。それは決して卑怯な方法ではありません。これは、あなたがその｢死にたいと思う原因｣を勇敢にも解明し苦しみに立ち向かった結果なのです。

あなたの苦しみは、永遠に続くように思われるかもしれないけど、決してそうではありません。時間や周りの人って、意外と優しいものなのです。友達がいなくても、自分の心の中の時計が進まなくても、｢死にたいと思う原因｣を突き止められたあなたなら、きっと大丈夫。

原因がない人だって大丈夫です。なぜなら、原因がないってことを突き止められたのは、あなたが苦しみに立ち向かっている結果なのです。そういう｢なんとなく死にたい｣を積み重ねて分析をしてみるのも、自分を知ることに繋がります。周期があるとか発見できればあなたは天才です。ノーベル賞受賞です。

生きるということは、これからもなにかを考えたりする機会があるということ。あなたが死んでしまっては、あなたが持っている素晴らしい考えを誰かに広められなくなってしまいます。何も持っていない？それもまた個性。なにもないならその分色々できます。偏見なく色んなことに挑戦できる｢なにも持ってないあなた｣は素晴らしいです。きっと自分が熱中できることを見つけたり、なにも気にすることなく生きることができた時、幸せは自ずとやってくると思います。

なにより、生きているあなたを見ていることが、私の幸せです。

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きっとハリケンイエローがちびっ子に伝えたかったのはこんなに壮大な考えではないかもしれないけど、｢苦しいことに立ち向かう｣ということは、すなわち生きることであると再認識させられました。
でもやっぱり私は冷凍庫にアイスめっちゃ詰めてあるみたいな幸せな夢があったらずっといたいって思っちゃうかもな！