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高い楽器を安上がりにする方法

 楽器は高い。鍵盤ハーモニカやリコーダーなどを別にすれば、少なくとも十数万〜物によっては億単位。さすがに趣味で楽しむ場合、お金持ちを除いてそんなにゼロの多いものは購入しないと思うが、普通に買おうと思っても、それなりに高いのが楽器である。

 楽器を安上がりにする方法をいくつか考えてみた。各種申請や税金の申告が必要なものもあるが、違法な方法ではないので、興味があれば試して頂きたい。1〜4は、事業化し経費とする方法、5〜9は、売買やレンタルのアイディア。

1、貸出し

 これは何の楽器かにもよるが、ピアノやドラムなど、スペースごと貸し出せるものに適する。24時間自分が演奏に使う訳でもないので、使っていない時、時間で区切って、リハーサルなどに使いたい人に貸し出す。防音や最低限の設備が必要になるが、家を所持していて、他人が入るのが嫌でなければ、労力なしに楽器代を補填出来る。

2、講師業

 個人事業主となり、レッスンに使えば、経費として計上可能。減価償却期間は悲しい程短いが、それでも相当助かる。

3、演奏業

 同様に楽器代を経費に出来る。YouTubeなどでの演奏も演奏家としての仕事に入るのではないかと思うが、若干でも収入が無いと、事業とは主張出来ないので、完全な趣味で弾いている場合、ちょっと難しいかもしれない。

4、Airbnb 

 楽器付き物件であることを売りにして、明白に音楽愛好家をターゲットにしているならば、経費に出来るかと思う。実際、海外のAirbnbを利用した際、居間にあったピアノを弾かせてもらったことがある。ピアノは持ち運びが不可能なので、旅の途中に巡り会えると非常に有難い。これは結構需要があるんじゃないかと思う。もし自分が家を所有していたなら、真っ先にやってみたい方法。

5、なるべく高く売却

 手放す時、購入額に近い金額で売却が出来るならば、安く購入するのと同じようなもの。ただしこれはかなり難しい。ほとんどの楽器は、買った瞬間から価値が下がる。名器と言われる一部の弦楽器は、例外中の例外。一番高く売れる方法は、友人知人を介して、今すぐ購入したい人を探すこと。試奏させてあげると良い。中古楽器を買い取る業者などを利用しても、普通大した額にはならない。

6、タダ同然で譲ってもらう

 運とタイミングが良ければ、どこかで非常に安く譲ってくれる人がいるかもしれない。移動が面倒なピアノは、引っ越しのタイミングで手放す人がいる。普段から音楽愛好家のネットワークに首を突っ込んでおくと良い。ピアノだったら、調律師が良い情報を持っていることも多い。ネットでも売買が盛んだが、中古を買う際は、最低限試奏させてもらってから決めた方が良いかと思う。予想外に修理代がかさんだり、あっという間に壊れたりということもあるからだ。

7、共同購入&シェアリング

 ピアノのような、人と共有しても違和感のない楽器の場合、何人かで共同購入し、出資者でひとつの楽器をシェアすれば低負担で済む。これは全員が安定した定住者である必要があり、設置場所や人間関係も含め、少し難易度が高いように思われる。

8、楽器のサブスクを利用

 こういったサービスが存在するかどうか知らないが、自分が楽器屋ならぜひやりたい。楽器を所持したい人ばかりとは限らない。試しに少し使ってから購入を決めたいという人だっているだろうし、引っ越しが多くてそもそも所有はしたくないという人だっているはずだ。都合に合わせてレンタル出来たら、非常に便利だと思う。楽器屋も売ることばかり考えてないで、需要のありそうなサービスを増やして欲しい。

9、友人知人から借りる

 眠っているだけの管楽器を所持している人が、周りに多くいる。使わないのなら、必要だけれど購入出来ない若い人に貸してあげればいいのにと思う。自分自身、使わないバイオリンを所持している。楽器は飾っておくだけでは、本来の機能を発揮出来ない。全国休眠楽器登録及び貸し借りマッチングサービスなんてものがあったらいいなあ。そうしたら自分も休眠状態の弦楽器を、真っ先に登録するのだけれど。


 以上、思いついたことを書いてみた。多分、他にも思いもよらないやり方があるはずだ。何かご存知の方がいれば、教えて頂きたい。

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