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最近の記事

エゴを捨てきれない少年達[短編小説]

早く寝なくちゃ、と僕は思った。 明日は僕のバンド「ゴッホ」の初ライブだった。 「ゴッホ」は、4人組のバンドで、ボーカルのAと、ギターコーラスのBと、ベースのCと、ドラムの僕、というバンド構成だった。 「ゴッホ」というバンド名の由来は、僕達メンバー4人全員が、画家のゴッホが好きだったからだ。 「精神的に限界の境地で、でもその境地にいるからこそ切実で、下心がなく、見たものの魂が震えるものが作り出せる。ゴッホこそ真の芸術家だよな。あの境地こそが芸術の最高峰だ。」 僕達はよくそん

    • 怯えと宗教

      一つの絶対に揺るがない、それさえ信じていれば何があっても大丈夫、という思想(軸)があれば、生きていくことが楽だろうなと思うことが時々あります。 ただ、その軸に縛られる事で、その軸から外れてしまう事の恐怖を常に抱えて生きていく辛さもまた計り知れないなと思うこともあります。 自分は、街中で3〜4人の男子高校生達のグループとすれ違う時などにそれらの考えが浮かぶことがあります。もっと言えば、男子高校生達のグループのみでなく、ただ人とすれ違う時もたまにそれらの考えが浮かびます。 男

      • 公正世界仮説

        先日自分が読んだ小説の中に、「公正世界仮説」というとても面白い言葉が出て来ました。 少しWikipediaさんのお力を借りたいと思います。 「人間の行いに対して公正な結果が返ってくるものである」そんな世界を、自分達は映画の中や漫画の中などで多く目にしていると思います。そしてたまに、曲の歌詞の中にも見る事があるかもしれません。 例えばあの、ある男女の中身が入れ替わり、頑張ることで結果的に一つの大災害を無かったことにする(歴史を変えてしまう)物語。 あの物語は公正世界仮説に沿

        • ベルリンの壁を壊したDavid Bowie

          そのライブの時に、壁の向こう側の人々を最も興奮させた曲が、Heroesだと言われています。 このHeroesという曲は、ベルリンの壁の監視塔の下でデートを重ねる恋人達について歌った曲です。 この曲に関して自分が特にとても好きなのは、「Heroes」という曲名です。 Heroes は、ヒーロー達、英雄達、のような訳し方も出来ますが、自分は「主人公達」という訳がこの曲の場合一番しっくりくる気がします。 主人公達、つまり、壁の向こう側の人々(壁の向こう側に閉じ込められた人々)も、

        エゴを捨てきれない少年達[短編小説]

          初めまして

          どれだけの人が自分の言葉に興味を持ってくれるかわからないのですが、noteを始めてみることにしました。 何故自分の言葉に興味を持ってくれる人がどれだけいるかわからない、と書いたかと言いますと、普段自分は他人(偉大なアーティスト達)の言葉を発信しているだけで自分自身の言葉を発信していないため、自分の言葉に興味を持ってくれる人の数をとても少なく見積もっているからです笑 また、自分は、多分この記事を読んでくださっている皆さんが思っているよりも年齢が若い為、文章が下手だなと思うことや