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【アレクサンダー・テクニーク】身体の使い方を知ると演奏が変わる!!【ピアノレッスン】

1.はじめに

みなさん、こんにちは!
千葉市花見川区浪花町音楽教室エアです!
当教室では有意義なレッスンができるように、定期的に音楽教育研究者でありアレクサンダー・テクニーク教師資格を持っている玉城秀晃先生にレッスンを見てもらっています。
アレクサンダー・テクニークとは、身体の使い方に着目し、パフォーマンスの向上につなげるボディ・ワークです。
アレクサンダー・テクニークは外国の音楽大学、演劇学校で取り入れられており、近年では日本の音楽大学でも実施されています。

2.頭蓋骨と脊椎の関係性

今回は、「アルペジオ(分散和音)をより弾きやすく!」をテーマにレッスンしていただきました。
まず教えてもらったのは、なによりも第一に大切なのは頭蓋骨と脊椎の関係性ということ!
ちょっとわかりにくいですが、図の赤い点の部分が、頭蓋骨と脊椎が接しているAO関節です。
(AO関節の位置はだいたい両耳の穴を貫いた直線の中央くらいです)

AO関節

この関節で、頭蓋骨が脊椎の上でバランスをとっていることが大切!!
このバランスが崩れてしまうと、どうしてもパフォーマンスの質が落ちてしまうとのことでした。
最初は関節を意識して演奏するのは難しいので、玉城先生にAO関節部分に手を添えてもらいながら、バランスを意識してアルペジオを弾いてみました。
すると・・・なんと前よりもスムーズに、楽に弾ける!!
前は多少ぎこちなさがありましたが、AO関節を意識しながらだと、無駄な力が入っていない感覚でした。
頭蓋骨と脊椎のバランスを意識するだけでこんなに違うんですね!
アレクサンダー・テクニーク恐るべし・・・。

3.腕の構造

さらに弾きやすくなるために、腕の構造についても教えてもらいました。
唐突ですが、みなさん、手羽先は好きですか?
手羽先の骨を思い出してみると、二つの骨が弧を描いてくっついているのを思い出せますか?
実は人間の手も同じく二つの骨が合わさっているんです!

腕の骨の構造

上のイラストを見てみると、前腕の部分が手羽先と似ていることがわかるかと思います。
この二つの骨、尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)という骨で、ピアノを弾くように、手のひらを下に向けると×に交差するんです!
つまり、ピアノの演奏は骨を×にしながら弾いているんですね。
さて、左手の伴奏で低音から高音へアルペジオを弾く場合、音の方向から「左手を親指側にもっていこう!」という意識が働きがちです。
しかし、ここで待った!!腕の構造を思い出して、親指が外側(小指側)にくるりと戻ろうとする方向性を意識してみます。
そうすると、腕が本来の位置に戻ろうとしているのか、軽く無理をせずにアルペジオを演奏することができました!
親指側に行こう行こうと思いすぎると、腕の構造上、負荷がかかってくるんですね。

4.まとめ

頭蓋骨と頭の関係性、腕の構造を知ることで、なぜか「弾きにくい」「練習不足かな」と思っていたことが改善されました!
身体の構造にあった動きで演奏することで、無理なく思った通りの演奏ができる体験はとても解放的な気分です。
音楽教室エアでは解剖学などのエビデンスに基づいた内容を取り入れています。
ぜひご興味のある方は公式サイトなどからお問い合わせください!

公式サイト
https://musicschoolair.wixsite.com/msair

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