音楽に託されたもの-メシアン、ベリオ、レヴィ=ストロース
人間の解放
さまざまな方向から見た立体面をひとつの絵に収める-一風変わった面白い手法をパブロ・ピカソは試みた。彼の最初期のデッサンを見れば「普通の」絵もとんでもなく緻密に描けることがわかる。その彼が、顔があちこち向いているような不思議な絵を描くというのはなにか「実験」が行われていたのだろう。このような手法は立体派=キュピスムとして広まり(その衝撃と非難は凄まじかったという)、間もなくコラージュという技法も出始めた。いわゆる「切り貼りの作品」を作品と呼べるのかという論争も当