見出し画像

物件オーナーにも生活がある。

実際にこのnoteを活用して文章を書くようになってから会った人に直接に感想を言って頂く時があるが直接言わずにSNSもしくはnoteのコメントで言って下さい。直接に言われると僕は「そんなん書いてませんよ。」的な態度を取ります笑。

自慢じゃないけれど文章みたいなもんは書きたいコトがあればすぐに書ける。ここに書いてる文章も、朝の布団の中でスマホでピコピコと15分あればある程度書ける。その後に誤字脱字などの編集をしてるだけだ。書きたいコトがなかったら全く書けない。そんなモンだ。

僕の場合、文章を書く時間が気持ちいい。表現の仕方など文章の中に時間的背景や季節感を折り込めた時や、文脈を上手に繋ぎ合わせてしっくり来たときに頭の中でパズルのピースがピッタリとハマった感覚になる。

で、今日も頭の中でパズルのピースを合わせながら1年前を思い出して一枚の絵を完成させる。

新型コロナで飲食店事業者は窮地に追い込まれたのが去年の2月中旬頃だ。そこから政府からの具体的な支援が実行されるまでの数ヶ月は「もうダメだとと思った。」と飲食事業者はみな口を揃えて言う。

1番初めに行政から振り込まれた持続化給付金や市町村からの時短営業の協力金などは前月の支払いなどにすぐに消えた。

生きる為に残された道は、家主さんとの家賃交渉だった。売上げが無い中での苦肉の策だ。でも家主さんも銀行に借り入れをして物件を取得している場合が多くて家主さんにも生活がある。そう簡単に家賃交渉に応じてもられるハズがない。この数年間で無双心祇園店の近所にもビジネスホテルやゲストハウスがめっちゃ建った。新しい物件ほど家賃交渉には応じてもらえない。

そしてこの1年間で沢山のホテルやゲストハウスが大きな負債を抱えて潰れた。今も尚、家主さんに対する国からの支援は何もない。

僕も、何とか生き延びようと長年お世話になっているそれぞれの家主さんに家賃交渉をさせて頂いた。本当に申し訳なかった。

ある家主さんは「僕も商売してたのでイナバさんの気持ちがよく分かる。分かりました。頑張って下さい。」と一定期間家賃を減額して下さり、励ましのお言葉まで頂いた。

また、ある家主さんは「私はイナバさんにこの物件をお借りして欲しいのです。どうしたら借り続けて頂けますか?」と逆に僕に裁量権を与えて下さった。僕は「それは申し訳ないので家主さんの良い様にして下さい。」と言ったら「2年間、家賃を半額にするので借りて続けて下さい。どうか耐えて下さい。」と言われた。

大事に使わせて頂きます。と深々と頭を下げた。

沢山の方からいつも応援して頂いてる。だからどんなに苦しくてもその気持ちに報いる為に「やってやろう」と前を向いて頑張れるのかもしれない。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?