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手仕舞いの判断(クラウディアの場合)

※目的:決算短信から、手仕舞いの判断ができるようになる
※所要時間:15分
※Goal:決算短信で読み取るべきポイントを把握し、手仕舞いの判断につなげる。

■四季報プロ500のデーターから銘柄抽出する方法

過去記事で、銘柄選択の手法を解説しましたが、その後の手仕舞い(売却)の顛末をフォローします。
銘柄は、3607クラウディアを題材とします。

■変化点~決算発表&業績予想の修正~理論株価への影響

投資の判断は、特に何か事情が無ければ、投資対象に何か変化点がある場合に行うのが良いです。
今回の変化点は、3Qの決算発表と業績予想の修正です。
過去記事で紹介した決算短信の読み方のフォームで評価してみます。

理論株価は、
・PER基準で757円に上昇(2Qでの評価は539円)
・PBR基準で707円に上昇(2Qでの評価は655円)
※配当基準は省略
※詳細の計算は、下に添付のExcelファイル参照

2Qまでは、株価<理論株価でしたが、ここにきて、株価>理論株価になる状況が見えてきました。
(※厳密には、株価>理論株価に一時的になる状況もあり、売り時を逃したと思っていました。)

■判断基準

理論株価=目標株価、と考えれば売り時です。そう考えて、750円を売却ラインとしました。
また、今回の業績予想の修正で、今期の業績については、材料出尽くしと考えました。
次の決算発表は、本決算で、次年度の業績予想が出ます。
そこでさらに良い数字が出る可能性は十分ありますが、保証はありませんし、先の話なので、一旦利確と考えました。
ツーバーガー以上であり、自分としては望外の結果と思っています。

■補足

PER基準を15倍と置いていますが、成長性を加味して20倍で計算した場合、
PER基準の理論株価は、1,010円と算定されます。
私はバリュー基準で考えましたが、見方を変えれば、保有継続の考えもできます。
このあたりは、投資家としてのスタンスの差が出てくるところかなと思います。
実際株価は、更に上昇していますので、売却時期が時期尚早だった可能性は割とあります。

■まとめ
決算短信が公表されたら、業績予想の変更がないか、また、その業績予想の意味を考察する。
今回は、材料出尽くしと判断したが、人によっては別の判断をするかもしれない。
損益の数字の推移をみると、増収基調なので、会社の業績予想は保守的にも見えます。
ただ、四半期の業績の変動に癖のある会社なので、先の予想は難しいと思い、今の業績予想数値で判断しました。
業績数値から、PER・PBR・配当利回りを計算し、理論株価を算定する流れです。

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