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グルテン、カゼイン、カフェイン、アルコールとそれから

 書きたくても書けない。心と頭の中を言葉にしたくない。全力で書くことを拒む。それでも私はこのままの状態に危機感を覚えた。

 夢の中でフランスパンにカビが生えていることに気付いた。捨てようとすると服や壁やギターケースにまでカビが侵食している。部屋の一角の壁にびっちり生えた青カビはよく見ると小さな小さな虫たちまでもが蠢いている。慌ててそれらを除去しようと試みるもカビに少し触れた手を洗うだけで一苦労だった。青ではなく緑色をした汚れはなかなか落ちない。
 何とも言えない奇妙な夢だった。時計は昼の12時半過ぎ。隣りでは朝の時点では原因不明の頭痛と倦怠感で学校を休んだ息子が眠っている。心配で付き添っているうちにそのまま眠ってしまった。
ぐったりと疲れたので午後出勤する予定だったが休むことにした。
 夢の中に出てくるカビはきっと良い意味ではない。カビに気付かず放っておいて気付いたら大惨事など何かの暗示としか思えない。
放っておいていることに自覚はある。とにかく現実を見たくない。それは穴が開きそうな靴下、取れてしまったぬいぐるみの第三ボタン、職場の人たちとのやりとりで得た何か、寝不足、姿勢の悪さ、部屋の中で眠る不用品、歯の汚れ。
 特に言いたいことがあるわけではない。良いことも悪いこともある。分子栄養学カウンセラーのPodcastを聞いて自分の健康状態に不安を覚えたけれどカウンセリング代を支払う金銭的余裕はない。不安になるのが一番よろしくない。何もかも気付かなければ、何もかも忘れることができたなら平穏でいられるのに。健康をお金で買わなくてはいけないことに納得がいかない。

 最近自分が怒っていることを知った。「いやいや」と騒ぐのだ。今もいやだと言っている。良い変化だ、自分の内側の声が聞こえることは。
 悪い方へ進んでいるわけでは決してない。かといってどんどん良い方へ進んでいるとは言い難い。
私はきっと疲れている。自分を良く保とうとすることに。

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