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青春とはなんぞや

みんな軽はずみに「青春」なんて言葉を使うけれど、その「青春」ってなんなのかな? 「青春」? 「アオハル」? オバサンにはよくわかんないなぁ。

というのも、「青春小説」なるものを今度は書くことにした。書くことにしたというのは単なる原案であってポシャることが多い。しかし、原案がすでに3本あるので、どれか一作はモノにしたいところだ。

わたしは今までにも「青春小説」と思われるものを書いたことがある。わたしの書く主要な小説は恋愛小説なので、その中でも「青春小説」と言われると、高校生の純粋な恋愛みたいなものになるだろうか? もちろん、高校生でも純粋じゃない恋愛をすることもあるわけで、そういう小説はどこのカテゴリーに入れたらいいのか迷う。そもそもオバサンなので、最近の子が、いわゆる「どこ」まで進んでいるのかもわかりかねる。

そんなわけで、高校生同士のままならない、あるいはジレジレな恋愛を書いてきたんだけど、ここに来ていきなり思った。「青春小説っていろんな分野があるんじゃない?」。

きっかけは新潮社から出ている「いなくなれ、群青」シリーズだ。読みたくて売り切れてて、ようやく探して買った。とにかく一巻の扉絵が秀逸で、あのイラストを見て買ったという人が多いんじゃないだろうか? あれが新潮社から出ていると知ったときには驚いた。とりあえず「群青」だ。

「群青」は映画化されるくらいめちゃくちゃ売れたらしい。高校生が出てきて、ミステリーらしいから、謎を解くうちに恋が芽生えたりするのかな、と思った。たぶん、その単純なストーリーをキレイに見せているんだろう、と。だがしかし。

ミステリー!!! というかファンタジー!!!

えー、めっちゃファンタジーなんですけど。わたしはファンタジー小説はほとんど読まない。正直、がっかりだった。本は小学生の娘にあげてしまった。

でも、ちょっとした個人的な事情で青春ものを書こうと思ったら、頭に浮かんだのは「群青」だった。本当のことを言うと、読破していない。でも頭にこびりついている。そこには恋愛が主体ではない物語がある。かわいい女の子が出てくるが、彼女は主人公に媚びることもなく自分を保って逆境の中でも立っている。この先、恋が出てくるかもしれないけれど、それよりやはり「物語」としての形がしっかりしたファンタジーであり、ミステリーなのだ。そしてジュブナイル。デストピア。要素、たっぷり。

そうか、なるほど。得意なら、恋愛は逆にテイストにして他ジャンルにしてもいいんじゃないだろうか? そう思うようになってきた。そういうわけで、とりあえず今、3本の中から選んで進行中なのはそれっぽい話だ。最後まで書けるかなぁ。何より、「群青」ではない物語にしなければならない。デストピアものなんだけども。デストピアにもいろいろある。社会全体が閉じている場合や、どこかに閉じ込められているもの、その閉じ込められているものが様々だったり。

村上龍「歌うクジラ」も京極夏彦「ルー・ガルー」もある意味同じようなデストピアだったし、大丈夫だろう。なーんて暴論! 大御所だってデストピアも書く。

そんなわけで、青春ものを書きます。今年は焦らないをテーマにしてるんだけど、焦って締め切り切って書きます。書けたらまた宣伝貼るので、応援よろしくお願いします。

では、25歳の青春を貼ります。青春っていくつまでなんでしょうねぇ? この物語はわたしの中では瑞々しい青春ものなんだけど、そう言って出したら怒られそうだ……。そうそう、ちょっと手直しして、描写をマイルドにしました。よかったら応援よろしくお願いします。

タップしていただけるとkadokawa主宰の小説投稿サイト『カクヨム』に飛びます。作品は登録なしでも読めるので。7日の読者選考期間終了までとりあえずがんばります!


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