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『熊本くんの本棚』

『熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス』が今日、発売されました。写真はわたしが適当に撮ったので写りが悪くてすみません。美麗イラストに、赤い帯がついています。わたしはカバー派なので書店でカバーかけてもらいました。

作者のキタハラさんは緻密で繊細な描写の物語を書く方ですが、ご本人は一度お会いした限りでは非常にエネルギッシュで台風の目のような方でした。お話を持って行ってしまうほどエネルギッシュと聞いていたのですが、わたしの話に黙って耳を傾けてくれる大人の方です。

さて、そんなキタハラさんが書いた『熊本くん』が発売されました! わたしはまだカクヨムコン作品が全然書けていないので読めてないのですが、最終章周辺だけ読むという荒業に出ました。最終章が付け足されたと聞いていたので。

物語については読んでいただくしかないんですけど、最初に本を開いて思ったのは「わー、Webで見た通りのものが本になってる」ということ。活字になるってこういうことなのか、と実感。わたしの作品じゃありませんが、ちょっぴり胸が熱くなりました。

気持ち悪い、と評判のこの作品。わたしには登場人物の非常に繊細で純粋な気持ちが見えます。純粋なコアな部分と、それを取り巻く現実の重み。現実に純粋さが食われていくところが『気持ち悪い』と言わせる由縁なのかもしれません。

もしくは単にゲイという設定が気持ち悪いと感じたのか? それは読み込みが足りないと思います。ゲイかそうでないか、それは熊本くんのアイデンティティに関わる問題のひとつの形でしかないからです。

と、ひとの作品につい熱くなってしまいましたが、『熊本くんの本棚』、よろしければお手に取ってめくってみてください。物語の中に引き込まれること請け合いです。

たまには本のおすすめでした。

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