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めいそう日記Ver2〜Day68:空き家のロマン(後編)

1. 瞑想小咄〜空き家のロマン(後編)

いい空き家を見つけたいと思っても、本当にいい空き家は市場に出回ることが少ない。だから、地元の人たちに積極的に「空き家を探している」ことを言い回っている。その甲斐もあって、ちらほらと空き家の情報を聞くことが最近増えてきた。いつかはいい空き家に出会って、買うことになるのか、もしくは借りることになるのか。その日の訪れが待ち遠しい。

先日、地元の友人が空き家を借りて、新しくお店を始めるという話を聞いた。準備は着々と進んでおり、ついに家の中の大幅リフォームが始まったとのことで、その様子を見に行ってきた。

賃貸ではあるものの、家の中のリフォームは可能なのだという。リフォーム真っ最中の現場に足を踏み入れて、その様子を見させてもらいつつ、友人はこれまでにその家を借りた人たちの足跡を話してくれた。

たとえば、友人が入る前に借りていた人は、家の中の壁を新しく塗ってくれたらしい。さらにそれ以前に借りた人はお風呂を中庭に作ったらしい。などなど、一つの家がさまざまな人の手によって変化していった姿を話してくれた。

友人もいつかはこの家を離れる日が来るかもしれないが、彼女が施したリフォームはそのままこの家の財産として残り、また次に入る誰かへと受け継がれていく。そんな話を聞いて、ロマンがあるなぁと感じた。

似たような話を、現在フランスに住んでいる同僚から聞いたことがある。その同僚は空き家を買って、現在大幅なリフォーム中なのだという。その前に買った空き家もリフォームして、売ったのだとか。そうすると、購入した時よりも良い値段で売れたと話していた。

ピカピカの新しい家を建てるのではなくて、すでにあるものをよりよく、より住みやすいものにリフォームをしていく。そのリフォームは、その家の持つ財産となって、次の誰かへと引き継がれていく。これまでの誰かと、まだ見ぬ誰か。過去と未来のちょうど間に自分がいるのだという実感が湧くようで、なんだかワクワクした。

かつて日本においても、新築の家をたくさん建てるということはそんなになかったのではないだろうか。今もなお、先祖から受け継いできた家を大切に守っている人たちはたくさんいることだろう。新しい家をどんどん建てるようになったのは、きっと生まれ育った場所を離れて、新天地を切り開こうとする人が増えたことも要因になっているに違いない。

空き家には、過去の歴史があって、自分が住んでいる間の現在の歴史がある。そして、その家に残した自分の財産が、未来の歴史へと受け継がれていく。家は、きっと記憶を留めるタイムカプセルのようなものなのだ。

いつか私も、そんな素敵なタイムカプセルの空き家に出会えることを願っている。

2. 今日の瞑想〜2023.10.7 Sat 9:10〜(10min)

土曜日の朝。昨晩へ久しぶりの飲み会だったため、今朝はゆっくりめの起床。今日はもう少しのんびりするつもりだが、とりあえず瞑想をしよう。

今日はこの誘導瞑想。

横になったままで始める。ガイドの声に意識を向けて、心が落ち着いていく。最初は集中して聞けていたのが、途中で意識が他のところに向かっていたのか、ところどころガイドの言葉が耳に入ってこなかった。
再びガイドの声に意識を向けて、深い集中状態に入るようにしてみる。

今日はここのところと比べて、集中して瞑想できたと思う。

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