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漁業を翻訳するひと

このたび、漁業を翻訳するひととして開業しました。
”漁業コミュニケーター”と名乗ろうと思っています。
屋号は「はまのなりわい」です。
漁業の専門性・現場感覚を持った私が、これまでに鍛えてきたサイエンスコミュニケーションと、パブリックリレーションズ(広報)を使って、漁業をより楽しめたらと思って開業しました。

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漁業にはたくさんの立場の方が関わっています。
漁師やその家族、漁協職員はもちろん、行政の人、研究者、政治家、商売人、消費者・生活者、、、。

それぞれに生活があり、守るものがあり、価値観があります。それは、それぞれが歩んできた背景を考えれば当然のことで、全く否定するところではないです。
ところが、限られた資源を利用してみんなが幸せになるためには、それぞれの共通点を見出さなければならない。みんなが納得する言葉を紡ぎ出されければならないのです。

だから、そのどの立場も取らずに、皆さんの言葉を聞いて、繋いだり、なにかを作り上げたり、動かしたり、ときには誤解を解いたり、そんなことをする人が必要だと、ずっと感じてきました。

そして、実はわたしはそれができる背景を持っていると、少し前から気が付いていました。図々しくも(笑)

➤漁師の娘として、漁師の生活や考え方、生き方を理解することができる。

➤ありがたいことに、大学で水産を学ばせもらい、研究もちょこっとかじった。学問や研究の視点もある。

➤全漁連で漁協や漁連など系統組織としての理念や働き方を経験した。全国を見て、業界全体も一望できた。

➤政策に携わる仕事を通して、行政や政治の仕組みを知ることができた。そして、浜の声が政策になる過程を当事者として手を動かし経験した。

➤広報担当として、メディアや消費者、業界外の方々とのコミュニケーションを実践してきた。

漁業という軸をもちながら、こんなにたくさんのことを経験させてもらえたことには感謝しかありません。

そして、これからはこの経験、知識、スキルを高め続けながらも、還元していくフェーズに来ていると、勝手にそう思っています。

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大変ありがたいことに、地元いわき市漁協さんで早速貢献する機会を頂戴しています。(まだ内容は話せませんが春頃にリリース予定です)
ずっと夢だった「いわきの漁業のために働く」ことができます。

また別の地域で、尊敬する先輩水産女子に、とてもやりがいのある広報のオファーも頂きました。

予測ができない、経験したことがないことが容赦なく起こるいま、なんとしても食料生産の一端を担う漁業を守らなければという気持ちが大きくなっています。

おそらく漁業コミュニケーターはかろうじて仕事として成立するような、隙間を埋めるような仕事です。定量化しづらい生業ですが、こういう立ち位置の人が必要だと思ったので、私はこれを仕事にしていけるように頑張ろうと思います。

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拠点は「私の漁業のフィールドである福島県いわき市」と、「夫と暮らす自宅のある首都圏」の、二拠点にしました。
いわきの拠点は、家業に携わりながらオフィスワークもできるように、実家のすぐ近く、港の眼の前です。

100年後にも漁業があり、食料を生産し、なりわいがある平和なふるさとと日本であることを本気で目指して、いま貢献したいです。
そんな思いに共感してくださる方々と一緒にお仕事をしていけたら幸せです。


漁業コミュニケーター/漁業の翻訳者
久保奈都子

お仕事の例
・担い手対策などの新規プロジェクトプロデュース、運用
・広報計画作成、広報業務代行
・ライター
・水産関係セミナーのファシリテーター
・補助金申請のサポート
・研究者の方のフィールドワークコーディネート
*水産分野においては、特に複数のステークホルダーの間に立ち調整することが得意です。

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