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海外ソーシャルワーク実習(カンボジア実習)を行いました~その3~

こんにちは、社会福祉学科の木下です。本日は、実習4日目、5日目の様子を報告します。

3日目の休息日(アンコールワット遺跡の見学)をはさんで、4日目を迎えました。この日の内容は、ここまで聴きとりを通して得た情報にプラスして必要と考えられる情報の再アセスメントが中心でした。

各学生、教員が、チェックインとして今の気持ちを一言ずついって共有したのち、1,2グループはAさん、3グループとオンライン組はBさんに再度質問する時間を設けて頂きました。初めてのアセスメントと比較すると、みな表情が柔らかく、時折雑談を交えながら支援のために必要な情報の収集をしました。この時間が最終アセスメントになるので、学生たちはリラックスしながらも真剣に質問をしていました。

最終プレゼンテーション

午後は、最終日に行う最終報告のための準備の時間でした。各グループに分かれ、ここまで収集した情報を元に、課題の緩和・解決策、支援計画を立てました。15:30に終了し、SUSUからホテルに戻ったのですが、学生たちは最終報告をより良いものにしたい、という気持ちから、夕食後にグループで集まり、夜遅くまで、納得がいくまで議論を重ね、スライドや読み原稿を修正していました。

そして、いよいよ実習最終日。この日の午前中で全てのプログラムが終了します。それぞれのグループが5日間行った実習の成果報告を15分行いました。また各グループの報告後に教員、SUSUの相談員の方たち、また今回ご自身の話をしてくださった2人の作り手の方からコメントがなされました。

1グループは、個別の課題(ミクロ)、地域の課題(メゾ)、国の政策の課題(マクロ)の3つの視点から課題の整理を試みていたのが特徴的でした。

2グループは、教育や知識が不十分であることから課題の一部が生じていることに着目しました。また、Aさん、Aさんの夫のストレングス(強み)に焦点化し、そこから自身で問題解決をしていくための力を見出そうとしていました。

3グループは、Bさんの緊張が高かったため、まずは自身のことを話しやすい雰囲気や関係性を構築することに力点を置いたアセスメントをしました。このことにより、Bさんの緊張がほぐれ、笑顔や笑い声まででるようになり、ご自身の課題について話をしてくださったことによって、課題の緩和・解決に必要な情報をたくさん引き出すことに成功していました。

オンライン組の報告

オンライン組は、オンラインのためBさん、また学生同士のコミュニケーションを図ることが難しいことから、思うように情報を得たり、整理しまとめることが難しかったようでしたが、そのような難しい環境下でできる範囲で、Bさんの課題を解決するために必要な情報をよく整理し、まとめていました。

5日間というとても短い期間でしたが、学生の成長は目を見張るものがありました。空港に向かうバンの中で、学生たちの充実した顔を見ながら、今後のソーシャルワークの学習のみならず、今後の人生に大きな影響をもたらす実習になったのではないかと思います。

<おまけ>アンコールワット遺跡の見学


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