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天職は転職で見つかるのか?

今の会社に入社して、間もなく6年が経とうとしています。

正直こんなに長く在籍するとは思わなかったです笑

自分の人生ではターニングポイントがいくつかあって、間違いなくIKEUCHI ORGANIC入社以前と以後では人生が変わりました。

昔から交流のある知人には楽しそうだよね、とか生き生きしてるよねとか、時には前職で機械のように働いていた事を知る人からは、「牟田口さん別人みたいだよね!」と言われたりもしました笑

では、自分の何が変わったのか?

結論からお伝えすると、自分が変わった訳ではないのです。一番の大きな変化は、お付き合いのある取引先様、お客様、社員さんがとにかく素敵で、人間的にも素晴らしい人たちに囲まれたこと。それによって無理せずに、自然体で振舞うことができたことが挙げられます。

自分にとって今の場所が天職なのかはわかりませんが、どんな環境で誰と(社外含む)、どんな仕事をするかはめちゃくちゃ重要です。

一方で、僕は前職までは自分のキャリアをどう築いていくかという軸で転職をしましたが、IKEUCHI ORGANICへの転職は偶然的要素が強く、はいわゆる正攻法のキャリアからは離れてしまった分、時に不安になることがあります。

自分のやりたい道を突き進めば進むほど、キャリアの汎用性はなくなってしまいますし、ヒリヒリするような環境で働く事が人を成長させるとこれまでの経験から実感しているので、なおさらです。

ですが、前職と似たような業界、ポジションで働く事はキャリアアップではなく(たとえ年収が上がったとしても)キャリアのスライドになると考えていたので、思い切ってキャリアを振り切ろうと考えました。

そのときに参考になったのが「キャリアショック」という本です。

https://www.amazon.co.jp/dp/4797336218/


その中で、ブランド・ハップンスタンス・セオリーという考え方が紹介されています。

一言でいえば、変化の激しい時代には、キャリアは基本的に予期しない偶然の出来事によって80パーセントが形成されるとする理論です。

もちろん、ただ待っているだけでは、偶然の出来事が来ても対応することはできません。

自分にとって好ましい形で偶然を必然化するには、特定の行動・思考パターンが必要です。書籍では、偶然を必然化するための5つの特徴を紹介しています。

1.好奇心
2.こだわり
3.柔軟性
4.楽観性
5.リスクを取る

よく、外資系から中小企業に転職するのは戸惑いはありましたか?と聞かれますが、この5つの軸で考えた時に全てが当てはまったこともあり、わりとすんなり行動に移す事ができました。

そして、キャリアを偶然を必然の出来事にして行動した結果、入社してからも面白い事が起こります。

仕事上でも、偶然が偶然を呼ぶ事が多く、あの時の!とかあの人とあの人が!なんてことは日常茶飯事で起こります。これは今までにない経験でした。

例えば最近もこんな事がありました。レストランsioさんのおしぼりの記事を読んで、福岡のとあるレストランから問い合わせが入りました。福岡の店長に聞くと、福岡ではかなりの人気店とのこと。

よーく調べてみたら・・なんと僕が15,6年前に福岡に住んでいた時に、毎月のように通っていたお店のオーナーさんが運営するお店だったんです。

まさかこんな形でそのお店を継ぐ人と繋がりができるとは思ってもみなかったです。

えっ!そんな事?と思うかもしれませんが、僕にとっては20代の大切な時を過ごした場所でまた再開できることは夢見たいなもので、こんな小さな事でも幸せを感じます。

でも小さな幸せの積み重ねが、今の自分を作ってくれていますし、日々こういった偶然がよく起こります。

なんだか表題とあまり関係なくなってしまいました。転職することで、天職が見つかるかはわかりませんが、1点だけ意外と見落としがちな点があるとすれば、仕事内容や待遇、社内で働く人を気にするのはもちろんですが、社内以上に、社外のどんな人たちと仕事をすることになるか?もとても重要です。

アイキャッチの写真は、IKEUCHI ORGANICの面接前に買った、コットンヌーボーというタオルで、6年もののビンテージタオルです。このタオルをきっかけに、素晴らしい人との出会いが生まれています。

良い商品が、良い人間関係を築くきっかけになり、良い人間関係から、偶然が生まれ、必然の出会いになる。そんな確信が持てたのも転職した理由の一つです。

これからまたどんな偶然が生まれるのか?偶然に流されながらも、必然の出会いをこれからもっと作っていきたいと思っています。


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