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感想 心配事の9割は起こらない 枡野 俊明 仏教の教えをベースにした自己啓発本、こういうのを読むと前向きさを取り戻せる。

心が疲れている時、仏教関係の自己啓発本を読むリセットできます。
そこには数千年の英知や真理が詰まっているので心に響きます。

本書は禅の教えをベースした生きるを問うた内容になっています。
気になった言葉をpickupしてみます。


心を縛るもの、心に棲みついて離れないものは、すべて「妄想」です。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.14).



 妄想を生み出しているもっとも根源にあるものはなにか。

 それは、ものごとを「対立的」にとらえる考え方です。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.15).

禅には、「一息に生きる」という言葉があります。

文字どおり、ひと呼吸するその瞬間、瞬間を一生懸命に、丁寧に生きなさい、ということです。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.17).

「いま」「ここ」にある「あたりまえ」のことにどれほど自分が支えられているか、あるいは、癒されたり、励まされたり、勇気づけられたりしているか――。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.41).


「一日一止」という言葉もあります。

「一止」という字を見てください。「止」のうえに「一」をのせると「正」という字になります。一日に一回、止まって自分を省みることは「正しい」ことだというわけです。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.44).


「汝は一二時に使われ、老僧は一二時を使い得たり」

 中国唐末に生きた趙州従禅師のもので、おまえは時間に使われているが、私は時間を使いきっているぞ、という意味です。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.50).

「冷暖自知」という禅語です。器に入っている水は、見ているだけでは「冷たい」のか「暖かい」のかはわからない。実際に自分で飲んでみる(あるいは、そこに手を入れてみる)以外に、「冷暖」を知る手立てはないのだ、という意味です。考えるより動くことが大事なのです。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.54).


そのときどきの思いや感情に「動かされない」でいようとする必要はありません。浮かぶに任せ、消えるに任せ、です。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.66).

「我逢人(我、人と逢うなり)」という禅語があります。

 すべてのものごとは「出会う(出逢う)」ことから始まる。だから人と会うことや、人と会う場、人と出会う姿を大切にしなさい、といった意味です。


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (p.112).


作家の田辺聖子さんがこんなことをいっています。

「人間に対する知識が深まってくるというのは、老いの楽しみでなくてなんだというのだろう」


枡野 俊明. 心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍 (pp.145-146).


2024 2 20



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