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感想 鎮魂 染井 為人 後半から、かなり動的で楽しくなったが復讐の話しは好きではありません。

半ぐれ集団の面々が一人ずつ殺害されていく連続殺人事件を描いた物語。
当然、復讐なのですが、何となく犯人はわかった。
選択肢が少なかったような気がします。

二人に何となくしぼられるんですよ・・・。

被害者たちの背景を描くなどディテールに拘りがあるのは認めますが
前半は、ちょっと退屈な感じがします。
逆に背景を描きすぎのように思える。

半ぐれグループの名前が強烈。
凶徒聯合(きょうとれんごう)。
いかにもって感じです。

後半、ボスが帰国したあたりから動的になり
かなり面白かった。

京子が、最後に、あそこと繋がるのはびっくりでした。
隠し玉でしょう。

確かに、犯人があの仕事なら、半ぐれたちも警戒せずに殺害できたのですが
そういうエアーポケットのような存在を作り出したのは良かったのですが、ミステリーとして読むには厳しく。

復讐ものは、個人的に好きではないのもあり、あまり楽しめなかった。
この作者の作品では、正体 (光文社文庫) という作品が圧倒的な面白さでした。

本作は普通です。


2024  419



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