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感想 ゴーストハント7 扉を開けて  小野 不由美 建物に閉じ込められ、子供に変えられ、記憶改ざんまでされるのに盛り上がらない。


シリーズ最終巻にしては盛り上がらなかった。
また、舞台は学校。
それも廃校です。
わけありなのですが・・・。

薄暗い廃校の中に閉じ込められて、子供に一人一人変えられて、さらに、記憶改ざんまでされる。
なのに気がつかない。

車二台で来ているのに、運転手は一人とか決定的な矛盾があるというのに騙されている。
人が消えてもわからない。
すべての記憶の帳尻合わせがされているのです。
これはゾっとします。

怖い発想なのですが、何故か盛り上がらないのは
霊の親玉が善人なので、最後は説得という方法で解決するからです。

シリーズ5と6巻が名作だったので
この差はかなりあるわけでして

ナルの正体が明かされることで
それなりの達成感はあるのですが

正直に言うと、もっと盛り上げて欲しかったと思うのです。
最終巻ですからね。

このシリーズは優秀で、ホラーとミステリーを優遇させているという点でも興味深い
キャラが秀逸でした。

読んで損はないシリーズだと思います。




2023 7 16


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