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僕らが作ったバーの商品はお酒じゃない〜2-6月の売上公開‼️〜#メリールー#三軒茶屋#バー


今晩わ、
更新が久しぶりになってしました、シンです。
目眩く状況が変化していく昨今、
「三軒茶屋三角地帯の立ち飲みバー」の調子はどないやねんと、
気にかけてくださってる方もいるでしょうか。



今回のテーマに行く前に、
しばらく放置してしまっていた「売り上げ公開」をササッと済ませてしまおうと思います。

▼前提条件
坪数:4 (13㎡)
家賃:¥148,500
席数:立ち飲み、MAX15名程度、外カウンターあり(2〜3名)
営業時間:定休日なし 20時-翌3時
店舗立地:三軒茶屋駅徒歩2分

こちらになります。

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▼営業日数
3月末〜5月末は自粛で店を閉めていたので、
大幅に影響出ています。

店休日は設けてませんが、
なんやかんや30日間営業している月はないですね。
休んだ日は、大掃除とミーティング、ちょっとええもん食べに行って腹を下す日に充てています。


▼客数 
今は1日平均40人弱くらいです。
有難いことに増加傾向にあります。
4坪のお店なので、この辺が天井な気もします。
ピークタイムはお断りするしかない事もしばしばです。
立ち飲み業態で、戦略的に来客時間を分散するのは難しく、無駄なコストな気がしていて、、どうして行けばイイか、知ってる人教えてください。(切実)


▼売上
4月は自粛で営業日が0だったのでそのまま売上も0でした。
流石に死ぬかと思いましたが、、、
切り替えて初のクラウドファンディングに挑戦。その準備期間に充てていました。
5月は月末3日間のみの営業でしたが、
「自粛開け爆発+クラウドファンディング」である程度の売上を作ることが出来ました。

最近の平均日商は、平日が7〜9万。
週末で14〜20万程です。
世間的に、うち位の規模での"月売り上げ目標"は、大体100万円くらいだと思います。

立地やお客さん、他にも様々な要因で実現できている数字です。
7月からは売り上げを伸ばしていくのではなく、
むしろ減らし、一人一人のお客さんの満足度に注力していく方針で営業させていただいてます。


▼原価
酒だけでいえば売上の15%くらいです。
雑費が月によって結構バラバラなので、ここでは大雑把に記載しています。


こうして「10ヶ月目の収支」を書いているということは、
僕の起こした”コト”が、社会に必要とされることはなく、半年足らずで店を潰してしまう。
なんて結末にならずにすんだのだろうか。

"ここまで来れば安心"なんてフェーズは存在しないだろうけど、
ひとまず、よかったな。
先の不安は絶えないのが商売の常だからこそ、
いま身の回りにあることに感謝できる心を持っていたい。


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さて、
今回の記事のテーマは、
「僕が作ったBARの商品は酒なんかじゃない」



じゃあ何を売ってるんだ?



ちょうどいい事例がありました。

先日、お互い1人で来てたまたま横になった男女が些細なことで軽く喧嘩しちゃって、
嫌味を言い合うような雰囲気になっていた時がありました。


どっちが悪いではなく店の空気を守ることが最優先。
2人に軽く注意した。



「ちょっとー、そういうお互い傷つけ合うような陰気な会話はやめてー。
もっとハッピーな話してください(笑)」



男性は少し不服そうだった、
そこまで言われる筋合いないと言わんばかり。
まあ気持ちは分かる、
普通、店員はそこまで言わないもんね。



なぜ僕がこんな細かい会話にまで耳を配り注意するのか。



(ここからかなり抽象的な表現になるが、頑張ってついてきて欲しい。ここが僕のビジネスの”核”であり、一番面白いところなのだ)


うちのバーは事実上、相席みたいなもんだ。
めっちゃ狭いから。


横の人との距離が近く、常に会話や空気を共有している。
何かあると顕著に空気感が店全体に伝り、それが醍醐味である。
"一体感"とでも言うだろうか。



お客さん全員が”1つの雰囲気”を共有している集合体であるのだから、
僕は店の店主として、
店全体の雰囲気は常に”イイ感じ”にしておく必要があるのだ。


その”イイ感じ”は
酒の濃度や味、照明の色や暗さ、BGMの音量やジャンル、会話の数、聞こえてくる話の内容、立ち位置、スタッフの程よい”くだけ感”、グラスの置き位置、客間、
些細なことまで気にかけ、全てのバランスをとることで初めて出来上がる。






しかも”それとなく、気づかぬうちに"




僕はお酒を売る商売をしているつもりはない。
売っているモノは、
「今日は楽しかったなぁ、という体験」
エンターテイメントです。


「イイ感じの空間」「楽しかった夜」を提供し、
その結果”お酒を買ってもらう”という利益を得ている。そういう感覚です。



少しカッコつけましたが、結構本当です。
こういった感覚は、僕が元々音楽ライブ業界にいた経験が生きているのかもしれません。



お酒なんてコンビニで買えますから。
わざわざ高いお金を払って僕のBARに来てくれるお客さんが求めているのは、
「楽しかった夜」です。
形には見えないリクエストですが、その要望をなんとか具現化し、
期待に応える仕事だと思っています。
勿論その中に「コンビニでは買えない美味しいお酒を売る」という一コンテンツが含まれていますが。


そしてもう一つ、



少し飛んだ考え方かもしれませんが、
僕は「お店にいるお客さん」も商品の1つだと思っています。
来店客から見れば”あなたという素敵なお客さんがいる”こと自体がその店の価値に成り得ているのです。


実はこの印象は、店員さんの雰囲気や酒のクオリティよりも何倍も印象に残る。

「あの店のお客さんはいい人達だったなぁ」

そう思ってくれた人が、またお店に来てくれ、
他から見れば”いい人達”になり、
また次のお客さんの好印象にサイクルしていく仕組みです。
「ミイラ採りがミイラ」状態。


誠に勝手ながら”お客さんと一緒にお店を作っている”感覚に近い。

顧客自体が商品の一部。それが繋がっていく。

ITやECサービスには真似する事の出来ない、
アナログ商売におけるスペシャルなユーザー体験だと思っています。



僕はオーナーとして完璧な商品を提供する義務があるので、
時にはお客さんの立ち振る舞い、会話にまで口出しすることがあるのです。


僕自体が気難しい性格だから、って訳じゃないんですよ、、、笑



昨日に限ったことでいえば、
ヤマちゃん、カワちゃん、マサル、マリア、本当にありがとう。
初めて三茶に来たものの、女性との呑みをドタキャンされちゃって1人でフラッと入ってきた、
イッセー君。

普通は1〜2杯で帰るよ、誰も知らない訳だし。

貴方たちのお陰で本当に楽しそうにしてたね、
さっきお礼のDMまで送られてきたよ。


「あったかい三茶の人に救われた夜でした」
だってさ。


終電まで逃してたもんな、笑




「あの娘に奢るはずのお金だったのにっ!!」
ってみんなにテキーラご馳走してくれたのウケたなぁ。。




彼はきっとまた来てくれる。
こうやって少しずつ紡いだ積み重ねが、
大きな成果に繋がるんだと思います。



ではまた明日。merry lou..

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