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漫画でわかる緩和ケア2 緩和ケアの前提


「厳しさや激しさの程度を和らげること。また、和らぐこと」


goo辞書で"緩和"と引くと、このような説明が出て来ました。


日常生活では、「ストレスを緩和する」「渋滞が緩和する」などが主な使い方でしょうか。




これは裏を返せば、"緩和"の対象となるものは、

完全に消失させたり完治させることが難しい、もしくは不可能なもの

ということです。


つまり、医学・看護などの意味合いからの"緩和ケア"という言葉の対象となる方は、根治しがたい病で苦しんでいる方、ということになるでしょう。




最近では「がん」と平仮名で記載することが多いですが、「癌」の方だけが対象になるわけではなく、もっと広い、多くの方々が対象となるわけです。




実は病の中には、すぐに根治するものやすぐに亡くなってしまうものの間、つまり付き合いながら生活してゆかざるを得ない病気が、とてもたくさん存在します(そしてその多くの病気において、「加齢」が大きなリスク因子です)




お若い方や、年齢を重ねた方でも"緩和ケアの必要性を感じにくい"理由に、このような「当事者意識を持ちにくい」ことが挙げられると考えています。


このような前提を踏まえたうえで、次回は

『緩和ケアの定義』


について整理してみましょう。




それでは、次回に続きます。


Ui



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