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21/09/15|1日限定劇場上映&国内初披露の『12ヶ月のカイ』とは、なんだったのか?

この成長記録を書き始めた4月と比べて、結局、、何か成長できたんだろうか?

私自身のことで言えば、そこまで英語力は悲しいかなレベルアップしていないし、映画の宣伝に関して特別な知識が身についたとかは特にない。ママとカイの弁セレの宣伝に注力していたので、まだ新作を撮ったりもしていない。(自主的に撮ってるドキュメンタリーの件は除いて)

ただ、『12ヶ月のカイ』という作品が、どうやら世界に届く作品であるということはこの数ヶ月でしっかり体感できたし、「SFだかヒューマンドラマだかサスペンスだか、分からん…」とジャンルが行方不明で悩んでいた私にとって、カイの輪郭がだんだん見えきたところではありました。そういう意味での成長は、きっとこのnoteを読んでくださっている皆さんも実感があったのではないでしょうか?

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『12ヶ月のカイ』がナニモノであるのか。

きっと皆さんもこの日、9月15日に、全貌を見るまでよく掴めていなかったと思います。

2020年の最初の頃にクラウドファンディングしていた時は、『Her』のような人間と人工知能の恋愛物語をシンプルに想像していた方は多かったと思います。ラストまで撮影が終わっていなかったので私も意図せず上手にミスリードした感はありましたが…笑

さて、15日に本編をご覧になられた皆さん、いかがだったでしょうか?

あなたにとって、恋愛映画だったのか、SF映画だったのか、ヒューマンドラマだったのか、はたまたホラーだったのか。

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直後に開催されたゆうばり国際ファンタスティック映画祭でのオンライン上映でのお客様の反応も含めて、やはりカイは「見る人が今どこにいるのかが分かってしまう」ホロスコープ的な映画だなと、私は改めて感じています。何故かというと、実社会で課題とされている様々な事柄が、この物語の中には小さくたくさん含まれていて、その課題が「分かる人」にはうまく響く仕組みになっていたから。

女性の人生、人間とテクノロジーの関係性、人種、宗教、人権…etc.

忌憚のない言い方にはなりますが、「結婚・出産という選択肢にすがりつく主人公は古い(要約)」という方はきっと"結婚や出産意外の選択肢を選んでも十分に幸せな人生を送れる"という文化圏にいる方で、「ラストの〇〇の造形は残念だった(意訳)」という方にはまだ"女性たちが抱く、生み出した命に対する責任と苦悩"(障害を持って生まれた子どもたち等)は伝わっていないのかもしれないなと、私は推察しました。まああくまでも推察なので、外れていても怒らないでください。分析する癖が強い星のもとに生まれているので。

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性格が悪い言い方かもしれないですが、「見た人の感想から、その人の現在地が分かる」という点において、この『12ヶ月のカイ』は今までの私の作品の中で一番見せ甲斐のある作品になったのではないかと自負しています。そして、海外の映画祭で各地から様々な声をいただけているというのも、この「見せ甲斐」をもしかしたら外国の人も発見してくださっているのかも…?

あと、作りはもちろんインディペンデントな作品なので至らない部分も多々あったと自覚していますが、その辺は意図的に残しておいた部分でもあるので、「お金さえあれば解決できる」と、気付かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか…?もし見つけてくださった方がいらっしゃったとしたら、是非新作のお話をさせてください。一緒に新しいものを作りましょう。

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と、尊大な物言いはさておき、テアトル新宿の1日限定上映で鑑賞くださった皆様の感想、そしてゆうばりで見てくださった皆様の感想を見て、まずは「面白かった」という言葉を最初にいただけて本当にありがたかったです。映画は楽しんでいただけるかどうかが一番重要ですからね。

これもまた余興として、舞台挨拶時にはフェニックス映画祭のトロフィーやクライマックスの〇〇と一緒に登場したり、フェニックス映画祭のビッグすぎるTシャツの抽選会をしたり、中垣内さんのビデオメッセージを流したり、盛り沢山な仕込みをさせていただきました。当日の段取り確認もバタバタでしたが、ご協力くださったテアトルの皆さん、舞台挨拶の収録に協力してくださったノアドの皆さん、本当にありがとうございました。

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この日登壇した俳優部にとっても、実り多き作品になっていること、そして、来年の劇場公開を経て『12ヶ月のカイ』に関わった全員のキャリアが少しでもジャンプアップ出来ることを祈っています。

(この日も無事に3時就寝でした)

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