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小さな教育情報

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昨今の教育に関する新聞・雑誌・SNS等の記事をもとに自分の思うところを語ろうと思います。
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記事一覧

学校を閉じ込める「情緒的な空気」・小さな教育情報

上記の記事は実業之日本社社主の白井一成氏と喜田一成氏との対談です。 喜田氏はたいへん優秀…

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教師必読のルポ『でっちあげ』「殺人教師」の汚名を着せられた先生・小さな教育情報

本の紹介です。 『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫)ーこの本の存在は前…

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高卒就職指導と校則問題のリアル・小さな教育情報

前回、校則問題の本質というテーマで書かせてもらいました。その続編としてある高校の先生の記…

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校則問題の本質はどこにあるのか?・小さな教育情報

最近、テレビで校則問題を取り上げる番組が多い気がします。これまでは人権侵害とか学校の管理…

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知ってほしい!本当の学校のリアルはどこにあるのか?・小さな教育情報

 前屋毅『教師をやめる 14人の語りから見える学校のリアル』(学事出版)のご紹介です。 …

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理想だけブチ上げといて結局最後は「教師の指導力」かい?・小さな教育情報

「管理職の独り言255 能力に応じた教育の実現 振り子は止めず、最適幅を模索」 これは11…

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「みんなが幸せ」を追求する社会科の「みんな」とは?・小さな教育情報

上記は筑波大附属小学校の由井薗建氏の板書です。ひと目見て力のある教師であることがわかります(『教育研究』2021年10月号)。 この授業の課題は「米は人々にとって救世主となったか?」(ちなみに解説の方では「になったか?」と書かれていますが) 本人の解説によればこれは「社会科の本質に迫るような問い」だそうです。では授業者は社会科の本質をどう考えているのでしょうか。 由井薗氏は社会科とは次のような教科なのだと言います。 「みんなが幸せになるためにどうすればよいのか、自

小学校教育の存亡がかかる教科担任制は必須・小さな教育情報

文科省が小学校の教科担任制を打ち出して約2ヶ月が立ちました(上の記事は「総合教育技術」2…

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「私はよくないと思う」大村はまの一言・小さな教育情報

9月6日の日本教育新聞に大村はまの著書を紹介する記事がありました。そこで思い出したエピソ…

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子どもたちから東京五輪を奪うという愚策・小さな教育情報

上の記事は2021年8月9・16日「日本教育新聞」のコラムです。このコラムを読むと現場教員の落…

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クラスの一体感の功罪・小さな教育情報

原武史氏の著書『滝山コミューン1974』(講談社文庫)をご存知でしょうか。タイトルからは想像…

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再読してみよう!じつはパーフェクトな「教育勅語」・小さな教育情報

皆さんはご存知だと思いますが、老舗教育雑誌『総合教育技術』(小学館)にあの野口芳宏先生…

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掛け算の順序問題はもうやめよう・小さな教育情報

4✕6はマルで、6✕4はバツ? この「掛け算の順序問題」はよく話題になります。 私の現場経験…

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学校の「当たり前」はやめてもよいか?・小さな教育情報

諏訪哲ニ氏の著書『学校の「当たり前」をやめてはいけない!』(現代書館)の紹介です。 内容は一時期話題になった工藤勇一(麹町中校長)著『学校の「当たり前」をやめた』(時事通信社)への批判的検討です。詳しい内容を知りたい方はぜひお読み下さい。 元小学校教員としていろいろと知的刺激を受けましたが、読了して、概ね諏訪氏の意見に近いことがわかりました。 その中で諏訪氏が提起しているキモの部分をご紹介します。 氏は、学校は「人間形成」から「人材育成」へと立ち位置を移しているが、こ