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百物語 ~round of ghost stories ~

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『百物語』にちなんで、私が怖いと思ったnoteをここにまとめていきます。 目標はもちろん、100話です。
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記事一覧

百物語『留守番電話』

これは私の姉が友人から聞いた話です。 最近はほとんど使われなくなった電話の機能に、留守番…

百物語『敏いとうとハッピー&ブルー』

『敏いとうとハッピー&ブルー』というグループを知っているでしょうか。1970年代に一世を風靡…

百物語『トリートメント』

――これは、私の友人が知り合いのAさんから聞いた話です。 その人を仮に山本さんとしておき…

大事なのは自分に甘いかどうかではなく、人に甘くできるかどうかであって、それは言い換えればどこまで人や自分すら受け容れることができるかどうかである。 #思いつき格言ごっこ #人間とは

あなたがくれた
しゃしんたてに
たったいちまい
はさんだ写真
おっとり笑う
やさしいあなたに
すでに亡くした
みらいが見えた

……代休なのです。

第67話 友人の話-写真館

ワサカくんは写真館を経営している。 祖父の代からある古いもので、彼は3代目だ。 「そりゃ、…

十丸文王
9年前
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第63話 友人の話-つきとばす

「一番嫌なのは、やっぱり事故ですね」 ワタナベくんは某私鉄で駅員として働いている。 昨年までの勤務地だった駅は、なぜか飛び込み自殺が多かった。 そのため、ホームのあちこちに監視カメラがつけてある。 内勤をしていても、怪しそうなのを見つけると、構内に連絡を入れ、止めに行くのだ。 「トラウマになることもあります」 判断が間に合わず、飛び込む瞬間をカメラ越しに見てしまうこともあるからだ。 結果は、電車の速度や飛び込み方によってまったく違うという。 「マグロ」と呼ばれるように

第56話 友人の話-インフルエンザ

ベテラン教師のイザキさんは気をつけていることがある。 「霊感のある子は要注意なんですよ」…

十丸文王
9年前
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おぼれる。

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フォロワー数が(一瞬ですが)500に到達した記念に、小学生の頃に体験した出来事をお話しま…

第54話 友人の話-念願

「お客にカナイっていうのがいて」 居酒屋でアルバイトをしていたショウジさんの話。 市役所…

十丸文王
9年前
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そんなに怯えた顔をするなよ。
俺を呼び出したのはお前自身なんだぜ。
お前は毎日毎日死にそうな顔をして必死に俺の名を呼んだ。
だから俺は遥か彼方の闇からわざわざ飛んで来てやったんだ。
さて、それじゃさっそく最初の依頼を聞こうじゃないか、主よ。

むちまる
10年前
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第51話 友人の話-留守宅の骨

商社マンのマツバラくんは数年前、南アフリカへ転勤するよう辞令を受けた。 実はその数カ月前…

十丸文王
10年前
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第49話 友人の話-閉じ込められていたもの

2か月ほど前に出会った怪異のおかげで、体重が4キロ減った。 そう教えてくれたサクライくんは…

十丸文王
10年前
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【百物語】マネキン

※これは以前アップした動画noteの原文となります。  動画では読み上げソフトを使っていたために聞き取りにくい箇所が多くあったと思いますので、こちらでお楽しみ戴ければ幸いです。 『マネキン』 マネキンといえば、こんな話がありました。 ええと、以前地元の福井で消防設備士をしていた時、上司に凄いベテランの人が居て。その人から教えてもらった話なんですけど。 うちら消防設備士って、役所で入札がうまく行けば、小学校とか中学校とかの設備の点検も行けるんです。大抵は生徒さんたちが授