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【Part7】解き終わらなくてイインダヨ-【TOEIC】

「リーディング最後まで終わりません」「時間が足りません」
TOEIC受験者の多くが抱える悩みであり、わたしもしょっちゅう
「最後まで終わらせるにはどうすればいいですか?」「もっと速く読むにはどうすればいいですか?」
と聞かれますが、答えは、

「終わらせる必要ありません」「速く読む必要ありません」
です。

TOEICは正解した数でしか判断されず、解答スピードを競うものではないしましてやそれがスコアに反映されることなど全くないのに、なぜTOEICの受験生はこうも皆"最後まで終わらせたい病"を患ってしまうのでしょうか…。

スコアを上げるために必要なのは、1問でも多く解くことではなく、
「1問でも多く正解する」
ことです。

わたしが現行試験形式になって初めて900点を超えた時、7問解き残してます(業界用語でいうところの7問塗り絵)。
7問解き残しても、それまでを丁寧に解答してほとんどを正解できていれば900点は超えます。

もちろん理想は正確にかつ速く読めるようになることなんですが、なぜわたしがここまでPart7は丁寧に読むようにと言っているかというと、単純にその方がスコアが出やすいというのと、もう一つ大きな理由があります。
それは、正確に読めないうちに速く読もうとばかりすると
文章を雑に読む癖がついてしまう
からです。

例えばリーディングスコア400点で最後まで読み終わってます、という人がいたとすると、これはかなり問題です。
この結果はつまり、その速度では約100点分英文を間違えて読んでしまっている(Part5,6含め)ことに等しいのです。
よくわからない箇所を有耶無耶にしていたり、ちゃんと読めてないから設問に対して妄想で補完して答えていたりします。
そしてこれが当たり前になると、時間無制限でゆっくり読んでも同じような誤読をしてしまうものです(これが雑に読む癖がついちゃってる状態)。

スキルの習得には順序というものがあり、Part7に限らず、文章の読解は
まずは「正確に読めること」
これが先決。
それが達成できて初めて、「もう少し速度を上げてみよう」となるのです。
そして、本当に正確に読めるようになれていれば、特別な速読トレーニングなどしなくても読む速度も自然と上がっていきます
わたしはよく授業の中で「Part7はざっくり、かつ誤解なく読む」ことが大切だと言っているのですが、文章を捉える正確性が上がってくればこれが実現できます。
文章把握がままならないまま速さばかり求めると、「ざっくり、そして誤解して読む」癖がついてしまうわけです。

ちんたらのんびり読めと言ってるわけではなく、意味が正しく入ってこないレベルの速度で読もうとしちゃダメ、ということです。
その結果5問10問残るかもしれませんが、それくらいいいじゃないですか。
TOEICは最後まで終わらなくて当然の試験、終わらせる必要があるのは満点狙いの人だけ、くらいに思っておくといいですよ。

あくまで、「自分の理解が追いつく限界の速度」を超えないように、一文一文誤解なく読んでいきましょう。
その積み重ねで自然とスピードも伴ってきますよ!

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