みつめる、みつめられる
今日は珍しくほぼ連続で12時間も寝ました。早朝に起きたりしてそのまま起きていようと思ったのですが、睡眠薬がよく効いていたのか眠気が覚めずにまた布団に倒れこみました。気がついたらお昼でした。でも純粋に(厳密には薬の効果ですが)「眠い」と感じたのは久しぶりの感覚でした。
私はよく進行中の作品を写真に撮ります。そして外出先やふとした瞬間にそれを見返して次の工程を考えたりします。そうやって自分の痕跡をみつめているのですが、ふと気がつくと逆にみつめられているような感覚になることがあります。
「おまえにはなにができる?」ってそんなふうに。
そして考えをひねり出すのではなく、次のステップが頭に浮かぶのです。これが私にとって自然な「リアクション」です。
昨晩はそのリアクションを起こしたくて、でも薬が効いて体が動かなくてそのまま眠りにつきました。一晩たって「昨日の朦朧とした状態でやらなくてよかった」と思いまいした。なぜなら、できるだけナチュラルかつニュートラルな時に作品に向かいたいからです。
私のなかで重要なキーワードに「ニュートラル」というものもあります。
ふにゃっと柔らかく、かつコシのある精神状態、それが私にとってのニュートラルです。麺に例えるならアルデンテって感じでしょうか。そういう状態を意図的に保てればいいのですが、まぁそう簡単にはいきません。
でも、それを生活習慣等でコントロールしてこそちゃんとした人になれると思うので努力したいですね。今は程遠いですが。
あの時はちゃんとニュートラルでいられたか、それは時間が経った画面を見ればすぐにわかります。今日はアトリエに入った瞬間「あんまり良くないな」って思いました。大量のキャンバスがウォーミングアップに消費されているように感じました。でもそれらを活かすも殺すもまさに私次第ですから、それこそ良いリアクションが求められる瞬間です。そういう時、私は画面に見つめられているのです。そして私も画面を見つめ、対話しながら作品をフィニッシュに近づけていきます。
さてと、これから更に作品を増やしていこうと思います、それではまた。
おしまい。
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