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あたらしい世界

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世界を調べに旅に出る (完結しました)
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2014年9月の記事一覧

北の国の山小屋
電気技師「古い世界よ、終わってしまえ。パンタ・レイさえいなくなれば
世界は私のものになるんだ。もう少しだ、もう少し・・・」

旧通信省ビル内・第1滑車室
彼「あそこに地下に降りる入り口が開いてる!」
彼女「じゃあ、さっきのひとはこのなかに入っていったのかしら!?」
彼「この先は、すごく危険な場所な気がするんだ。もし、ぼくたちがはぐれてしまったときのために
ぼくの地図をあげるよ」
彼女「ありがとう」

旧通信省ビル内・第1滑車室
彼女「滑車だらけ・・!でも止まってるみたい」
彼「ある日、忽然と職員全員が消えてしまって、通信が機能しなくなった。
  だから、「旧」通信省って呼ばれるようになったんだ」
彼女「ひとが消えた??」
彼「それからこの地域がどんどんおかしくなっていった」

旧通信省ビル内
彼女「ここへ入っていったみたい」
彼「おそらくここがこの地域の通信を管理してた場所だろうね、電話とか無線とか」
彼女「そうなんだ・・・」
彼「そしてあの日、不思議なことが起こったんだ」
彼女「不思議なこと?」

これまでのあらすじ
電波を調べて旅をするボーイは、記憶喪失のガールと出会う。
そのヒントを探しに旧通信省ビルへと向かったらしいが・・・

旧通信省ビル内
彼「人が歩いてる。バレないように後をつけてみよう」 彼女「うん」

彼「他にひとは?」 彼女「いないわ」
彼「ここに地図が置いてある。旧通信省に印がついてるよ!」
彼女「知ってるの?」
彼「ああ。行ってみないかい?なにかわかるかも」

彼「ここは・・・何だ・・!?」
彼女「あなたは誰?」
彼「ぼくはこのあたりの電波を調べてるだけだよ。君は?」
彼女「わたしは・・・思い出せないの。目が覚めたらここにいて・・」