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「食の好みが正反対だと人生の楽しみは半分」とは言い過ぎですか?

秋晴れの爽やかな朝にモヤッとした小話を一つ。

先日、晩御飯をカレーにしました。
⇧タイトルの写真「鶏そぼろとココナッツミルクカレー」

一人で出かけた時、ランチで食べたカレー専門店のカレーが美味しかったので、持ち帰りにしてもらったのです。
ほどよくスパイシーで、これなら👽も食べられるだろう。
家で作るカレーとは違うから、変化があっていいんじゃないかと思って。

カレーを見て、
👽「これはカレー?(一口、二口食べる)スパイスが利いてるな」
私「カレー専門店のカレー。最近は外で食べるとこういうカレーが多いよ」
👽 食べる、食べる、もくもく、モクモク。

うちの食事は「黙食」である。
禅宗の特に曹洞宗は、食事の時は話をせず、食べ物に感謝の気持ちを持って相対する「黙食」を修行の一つとしているそうです。
やっぱりウチは修行中なんだぁ。

否、👽は食べ物に感謝しているようには見えない。ただの作業。モクモク。
家出をした7月のことが思い出され、最初のモヤモヤ。

「ごちそうさま」一応👽はこれは言えます。
ふと見ると、案の定というか、カレーもご飯も3分の1ほど残している。
サラダもあったから、量が多かったのかな。

おまけに食べ終わるや否や、たて続けにミカンを2個も食べやがった。
お口直しか?!

そこから👽のだんまりが始まった。
???
スパイシーな物が苦手だと知ってて、スパイシーなカレーを出したから?
いや、そんなにハーハーするほどスパイシーじゃないだろ。
例によって私の頭の中がグルグルする。

いかん、いかん。ちょっとはムッとしただろうけど、たぶん👽は何にも考えていない。明日の朝にはこちらの世界に帰ってくる。はず。

こういう時ね、
👽「本格的なカレーって感じだけど、ちょっとスパイス利いてるかな」
私「そっか~、じゃ、家ではいつものカレーがいいね」
という会話になれば、それでオッケーなんですよ。

でも、👽はグレーなのでそういう会話ができない。
私も「今日のカレーは、辛かった?」と聞けばいいんだろうけど、逆ギレされたトラウマがあるから聞けない。モヤる空気。

5年ほど前にナスやオクラを使った夏野菜のカレーを作ったら「こういうのもおいしいなあ」と、私が作った物に結婚して初めて感想を述べた👽。でもやっぱり👽にはジャガイモ、ニンジン、玉ねぎゴロゴロのどろっとしたハウスバーモントカレー甘口がいいんだろうな。

👽はスパイシーな物、香辛料、キムチ、中華料理や、加えて油多めの物などが苦手です。タイやインドネシアなど、東南アジアには住めない人。おまけにお酒を飲まない、というより、吞めない。
ビールグラス(100cc?)吞んでも真っ赤になります。

👽が苦手なものが、私は大好きです。食の好みが正反対。
もちろん👽も私も、どちらもが美味しいね~と言って食べるものもあります。私の方が許容範囲が広いということですね。

料理を工夫すると(大した工夫じゃないけど)よく残します。
変わった物は嫌なようで、だからと言っていつもと同じものが続くと👽独自の基準で切れます。その基準が未だによくわからない(たぶんその時の気分)。めんどくさ。

お酒が吞めないことも、スパイシーな物が苦手なことも、わかってて結婚したけど、これって思った以上に、人生の楽しみが半分。言い過ぎかなあ。

豪華な外食とかしなくていいから、家でお酒飲んで、お取り寄せして、あーだこーだ言いながら晩御飯食べてみたい🍻

👽は翌日昼過ぎにこちらに帰ってきました。
いつものように「今年は赤かぶを作ってみたから、そろそろ採ってみて」と野菜ネタ。ごきげん。
私もそろそろ👽の習性に慣れろって話ですよね。


1日漬けてお酢が真っ赤になった赤かぶの甘酢漬け
いつも感動の薄い👽が「きれいな色やなあ」と思わず叫んだ。久々の反応。






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