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一人暮らしの男の部屋をせっせと片付ける女になりたくない

結婚前、交際中の夫は一人暮らしをしていた。
当時、その部屋は、目も当てられないような汚部屋だった。

飲んで空っぽになった水のペットボトルが散乱し、
取り込んだまま積み上げられている洗濯物の山で、
足の踏み場もないような状態。

なかでもお風呂場は最悪。
洗面付きの、よくホテルにあるような小さなユニットバスだが、
ほぼ毎日シャワーなので浴槽は使用しておらず、清掃されていない。
排水口は詰まりに詰まって流れが悪い。

それでも、一人暮らしの男と付き合ったことがなかった私は、
男の一人暮らしなんてそんなもんだよ、なんて言われれば
そうなのかなって納得さえしていた。

そして、まわりの人達に話すと決まって
じゃあ、代わりに掃除してあげればいいじゃんって言われた。

え、なぜ私が。

当時の私は、
一人暮らしの男の部屋をせっせと片付ける女になりたくない、
そう思っていた。

奥さんまがいのことをしたくなかったし、
お母さんがわりになりたくなかったし、
何より家政婦さんみたいになるのが嫌だった。

私は彼女なんだ、というちっぽけなプライド。
今思えば、彼女をそんな部屋に招く夫に対しても
思うところはあるけども。

当時の彼は、そもそも私にそんなことは望んでいなかったし、
なんとか私も許容していたから成立したのだろう。

結婚した今は、私がお部屋の綺麗は守っているけれど、
多少サボっても夫は気にもしない人なので、それはありがたい。

こんな世の中だから、毎日消毒も除菌もするけれど、
健康に暮らせれる環境であれば、生活する人間が心地良い範囲で、
必至になりすぎることはないと私は思っている。


#清潔のマイルール

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