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こんにちは。Kiwi PRの植田聡子です。

私は長くサラリーマン(民間企業3社から公務員)をしており、雇われることに慣れていました。ふとしたきっかけで、都庁を退職しまして、図らずもフリーとなり、その後ひとり会社も作りました。

そうすると、これまで都庁の時にはつきあってこなかったり、もしくはつきあっていても、もう少し表面的なお付き合いだった方と、結構深い話ができるようになりました。

特にフリーランスの方や自分で起業した方の話が、これまで以上に解像度高めで理解できるようになりました。机上のお勉強レベルではなく、肌感覚として、資本金として自分の貯金を通帳に入れて、それが増えたり減ったりするのは、最初は何だかハラハラしたりしました。

サラリーマンの時の予算管理とは全く違う感覚なんです。なくなると怖い、増えていても増え方のペースも心配、いつ増えなくなるか次の手を考えなければならない。どこまでリスクを取るか、何を選択するかも全部自分次第。

そんなことを話すと、よく人は「ああ、やっぱり自分には起業なんて無理だ」と一気に他人事になってしまうのも、むしろ当然です。子どもの学費を稼ぐ、とか家族がいると、踏み出せないのはもちろんよくわかります。

だから、起業することや独立することがすごくて、組織に残ることが悪だなんて全く思ってません。どこにいても、その人らしく働く方法はきっとあると思います。

ただ、「いつかは起業したい」「定年したら起業したい」という人々が多いのも事実。

私も図らずも退職してしまったから、起業したようなもので、あのまま役所にいる方がよほど現実的でした。自分が退職するなんて、空想はしても、とても現実には考えられなかった。

でも、えいや、で動いてみて、初めて気づくこと、学ぶことがたくさんあります。

挑戦する、試してみる、同じ組織に居続けているとなかなか億劫になりがちなことも手放してみるとやらざるを得なくてやってみてしまいました。

2020組織委員会で一緒に働いたメンバーは公務員も民間企業の人もフリーランスも結構な割合でキャリアチェンジしています。大きな大会を経て、価値観が激しく変わってしまったこともあるのかもしれませんし、自分のキャリア、働き方を見つめ直す転機になっていると感じます。

自分のキャリアを主体的に動かすと、納得感が生まれます。それが成功だろうが、失敗だろうが、誰のせいでもなく自分が背負います。それは怖いけれど、すごく心地よく、スッキリするのです。

「何かを手放すと余白ができて新しいものが入ってくる」

ってよく言いますよね。これは別に精神論でもスピリチュアルな話でもないんです。

手放さないような人はつまり「安全な道しか選ばない」わけで、経験値が少ないのです。そんな人とはやはり手堅い話しかできないのです。いつも挑戦している人は成功の裏に恐らく語られていない少なからずの失敗もあるはず。そんなトライ&エラーを繰り返しているような人には、新しい提案や相談もやってきます。もちろん、性格やスキルが背景にあって、のことですが。

起業や転職は楽しいことばかりではありません。でも経験値は後からお金で手に入れることはできないんです。

身につけた教養や知識、経験、人脈のように誰からも奪われることがない、プライスレスなものと比較して、安定した身分や給料よりもそちらを選んだだけのこと。リスクだと足踏みしているつもりが、その停滞がリスクであることもあり得るのです。

お金で解決できるかどうか

私が何かを選択する基準の一つです。

そして、時間は有限。人間関係も同じ。思いやれる関係が保てない人、愚痴や昔話ばかりで話がつまらない人とはどうしても疎遠になりがち。

色々な人と仲良くしたいという気持ちが強い自分にはなかなか疎遠になるということは気持ちのいいものではなかったのですが、付き合いながらモヤモヤする関係なら付き合わない方がマシ。

ここもまた手放すことで時間を手に入れて、自分が大切だと思う時間を手に入れることができるんですよね。



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