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こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

多様性、diversity。ここ数年、一気に広まった言葉です。組織というものは、多様であるべきだと私は思っています。

では、多様でなくてもいいものとは何か?
「街の景観」はその街の持っている風土、育まれた雰囲気や文化に合わせていってほしいと思っています。

京都市は、屋外広告物を都市の景観をかたちづくる重要な要素として位置づけ、1956年から条例を制定し、屋外広告物等の規制しています。2007年には大幅改正により、さらに厳しい規制となりました。

茶色いローソンやモノクロのセブンイレブンなどご覧になったこともあるのではないでしょうか。

(トップの画像もここからお借りしました)

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条例に合わせた看板への改修費用や撤去費用が事業者負担となっているため、まだ全ての看板が条例にのっとった形になっていないようです。

ヨーロッパ、イタリアやスペイン、ドイツ、フランス、イギリスも街並みが美しいですよね。ツール・ド・フランスの映像を見て、先日のオリンピックのロードレースの画像と何が違うのだろうと考えました。

やはり日本のごちゃごちゃした感じは、無防備な看板の色彩によるものだとつくづく感じました。

アジア独特のキッチュな雰囲気は、看板や屋台のごちゃごちゃにあると思います。庶民的な居心地の良さについて否定はしません。しかし、閉鎖的な個人の空間にあるのではなく、視界に入ってきてしまうものについて、一定の規律があったら嬉しいなと思います。

街並みに規制が入ることで、流行りに左右されない、古いものを重んじる価値観にもつながり、結果として環境にも優しいはず。古い建物をすぐ壊すのではなく、活かす文化は日本は一度壊れてしまっていますので、この先100年の話になるでしょうね。

デザインのトーン&マナー(私たちがよくいうトンマナ)は、Webサイトや店舗内装、チラシひとつにも現れます。フリーフォントを思いのままにランダムに使うと、なんだかごちゃごちゃ垢抜けないものになります。

デザインはデザイナーだけのもの、と思わないで、街並みや日常で目にするさまざまなデザインを見て「何が素敵なのか」「何に違和感を感じるのか」を言語化する習慣をつけてみてください。自分の頭の中のPintarestが蓄積されてくると、確実にセンスもよくなるし、ビジネスにも役立ちますよ。

街並みのデザインは多様性より景観重視。以上、個人的な意見でした。

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