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こんにちは。ひとりPR会社の植田聡子です。

「テレビなんて見ないな」「Netflixやアマプラ、YouTubeしか見ない」「ニュースはネットだけ」そういう声、本当によく聞きます。

確実にテレビ離れは進んでいるらしい

そして、最近衝撃だったニュースはこちら↓

「1日にテレビを見る人」がこの5年間で85%から79%に減少。おおよそ肌感としてあったものの、数値的に10−20代の半数が「ほぼテレビを見ない」のか!という衝撃。情報やエンタメの情報ツールが確実に変わっていることに、PRとしては色々と考えさせられます。

テレビや新聞のマスメディアに露出するより、WEBなどよりカスタマイズされた露出に寄っていくという流れは、私たちPRもWEBマーケティングの業界の方も皆当然と捉えています。「これまでのやり方は通用しない」と、どの人も口を揃えて語り合う日々です。地上波のCMでもサプリメントとかがすごく増えていたり、これまでとはテレビの質も層も頻度も明らかに変わっています。

とはいえ、インパクトがものすごいのもテレビなのです

で、ここに来て、とはいえ、そうとも言えないよな、テレビや新聞をまだ切り捨てるには早いかも、と思ったのが昨日今日。

3月からMakuakeで先行販売を続けてきた商品。最初にぐーんと売れて、雑誌掲載などがあったものの、その後は淡々と売上を伸ばしていました。決して売り上げが止まることはなかったものの、最初の勢いはそうそう取り戻せず・・・

ここに向けて、なんとかメディアへの露出でラストスパートをかけられないかと思っていたところ、ありがたいことに地上波人気番組でご紹介いただけることになりました。

そして、いよいよ放映日。

蓋を開けてみれば、放送終了後、売上は信じられない勢いで伸び続け、これまで2ヶ月半かけて売り上げた金額を、ほぼ1日で達成という信じられない結果に!

翌日である本日もさらに売れ続けて、放送前の倍以上となりました。

開始前、Makuakeのユーザーは30−40代の男性ユーザーが圧倒的というリサーチでしたが、テレビ露出でグーンと売れたことによって、40−60代、男性だけでなく女性層も幅広く取り入れることができました。

ネット広告がいくら効果的でも、やはりターゲット広告は「その人が好きそうだなと思うものが掲載される」ことが頻繁だから、ユーザー側がある意味「広告慣れ」してしまい、さほどの購買意欲が発生しないのかもと思いました。そして、自分の周りは皆インターネットもSNSもかなり使っているけれど、世間一般が必ずしもそうではない(当たり前すぎるけど)という事実。

一方、テレビは半ば受動的に視聴する中で、自分が予想しなかった内容の情報を入手することで、一気に購買意欲が駆り立てられる勢いがあります。

私のYahoo!とあなたのYahoo!は似てて非なるもの

コロナ前は計画購買が2割、非計画購買が8割。またZ世代は非計画購買がバブル世代に比べ多い、つまり衝動買いしない世代であるとのこと。またコロナ禍において、買い物や外出に一定の制約の空気感がある中、非計画購買(衝動買い)の割合が減少している、ということは認識していました。

インターネットの情報で幅広く情報を得ているつもりでも、その人の興味関心によって、掲載される情報や広告はどんどん狭まっています。ネットの情報は思っている以上にパーソナライズドされているわけです。

SNSは自分と価値観が似たような人が繋がっていくから、そのオピニオンが大多数の意見だと混同しがち。

Yahoo!を見て幅広く情報を得ていると思っている人は、そのトップ画面ですら、ご本人のこれまでの閲覧がページ構成に影響を及ぼしていますね。私のYahoo!とあなたのYahoo!のトップページは異なる内容なのですから。私のページにはやたら「50代のシミ」あたりの広告が出てきて、まあ結構不快な感じですよ(笑)

新聞やテレビは個人の嗜好とは関係なく、一定の順番で提供されます。その提供順(テレビならトップニュース、新聞なら一面や社説など)によって、ニュースの重みやそのメディアの訴求ポイントを知ったりできます。ましてや、新聞広告などは世相を大きく反映した内容もあったり、私は今も新聞広告に驚きや発見が多々あると思っています。

昨今のマスメディア否定論を当たり前のように思っていましたが、役割やインパクトの大きさ、偶発性など、テレビや新聞のバリューを改めて考え直した月曜日でした。



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