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かまど炊きご飯問題

炊飯器のCMでよく使われるのが、「まるでかまどで炊いたような」という表現。
この表現は、「かまどで炊いたご飯は美味しい」という前提で用いられますが、
一体どれだけの人が「かまどで炊いたご飯」を食べたことがあるのでしょうか。

そもそも、かまどがある家自体が少なくなっていると思います。
かまどがあるからと言って、かまどでご飯を炊く家も少ないと思います。
なぜなら、かまどで美味しくご飯を炊くのはとても難しいからです。
炊飯器があれば、炊飯器でご飯を炊きます。実家がそうでした。

「かまどで炊いたご飯を食べた経験のある人は少ない」という仮説が成立するならば、「まるでかまどで炊いたような」という宣伝文句は、「かまどで炊いたご飯の味を知らない人が多い」現代においては、あまり効き目がないように思います。ですが、未だに多くの企業でその宣伝文句を使っているようです。

「まるでかまどで炊いたような美味しいご飯」に代わる新しい宣伝文句を考えられないか。「お米一粒一粒のもっちりとした旨味が引き立つ美味しいご飯」「まるで高級料亭で出されるような美味しいご飯」「南魚沼の米農家も納得の美味しいご飯」・・・いろいろありそうですが、結局「美味しいご飯」の定義が人それぞれなので、難しいところですね。

ちなみに僕は、炊き立てのご飯よりも、半日〜1日炊飯器で保温したご飯の方が、断然美味しいと感じます。


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