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Let’s Try! 想像力を育むウソ会話

ウソ会話とは、その名の通り、自分も相手もウソしか言わない会話のことです。
何それ、不毛では?と思われるかもしれませんが、いかに突飛なウソを相手に仕掛けるか、相手から返されたウソにどう切り返すかという点で想像力を鍛えることができ、高度な心理戦を楽しむことができる、なかなか面白い遊びです。
一応勝敗があって、ウソで返せなくなったら負けになります。
あなたの身の回りで、冗談が好きな人いたら、ぜひやってみてください。
特に、真面目な顔して冗談を言うタイプの人とやると、うまくいくと思います。

■ウソ会話のはじめかた

ウソ会話は、「ではこれからウソ会話をやりましょう」と言って始める類のものではありません。それで始めても構いませんが、何だか白々しくなります。
どちらかというと、会話の中にそっと忍び込ませ、そっと仕掛けて始めると良いでしょう。それで相手が「えっ?」となって怪訝な顔をされたら、潔く諦めて、まるで何事もなかったかのように振る舞いましょう。

身の回りに冗談好きな人がいれば、相手が冗談(=相手を楽しませるためについたウソ)を言ったタイミングで、こちらも突飛なウソを仕掛けましょう。突飛なウソ、というところがポイントです。最初に真実味のあるウソをつくと、相手が本当に信じてしまいます。「ウソの遊びをしようとしている」ことが伝わらず、信じてしまった相手を後で傷つけることにもなりかねません。

ウソ会話に適した人(=遊び心と想像力に長けた人)であれば、こちらが仕掛けたタイミングで、ニヤニヤしながら(真面目な顔で冗談を言うタイプの人であれば真顔で)、こちらが投げかけたウソに対して質問をしてきたり、別な角度でウソの話題を振ってきたりしてくれるでしょう。

■ウソ会話でわかること

ウソ会話を続けていると、早々に「もうやめようよ」と言う人もいれば、延々と返し続けてくれる人もいることに気づきます。

後者の人とやり続けていると、普通のウソでは物足りなくなってきます。普通のウソを返すだけでは、相手に失礼なのではないか、想像力の観点で自分が劣っているのではないかと思うようになります。相手のウソの話を受けつつ、いかに自分のウソの話を被せるか、いかに突飛なウソで相手を驚かせるかが勝負どころとなります。

これを続けていると、相手のことが若干不気味に思えてきます。その人の底の見えなさにゾッとすると同時に、何て想像力が豊富な人なんだと尊敬の念を覚えます。今まで普通に何気ない会話を交わしていた相手とウソの会話をすることで、その人の懐の深さを窺い知れるようになります。

■いつまで続けるか

その時のあなたの気分や相手の状況を見て、「そろそろ終わろうか、楽しかったね」と切り出しても良いですし、何事もなかったかのように「あ、あのアイスクリームおいしそう」などと別の話題に切り替えて終了しても構いません。

ウソ会話のラリーがあまり続かなかった相手であれば、「面白いでしょ?」などと半ば強引な同意を求めて「そうかなぁ、何か変な感じになるわ〜」と返されて、「やっぱりそうかぁ」などとお茶を濁して収めるのも良いでしょう。

ウソの会話のラリーが続く人であれば、何事もなかったかのように終わっても全く問題ありません。むしろそれが自然な形でしょう。


この記事を読んでウソ会話に興味を持たれた方、ぜひ相手を選んでやってみてください。一歩踏み込んでやってみると、新しい世界の扉(?)が開くかもしれません。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!