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おすすめの麻辣湯(マーラータン)

みなさん、麻辣な食べ物はお好きですか?
「麻(痺れる辛さ)」と「辣(ヒリヒリした辛さ)」のある食べ物は、一度食べたらやみつきになる魅力を持っていて、その虜になっている方も多いのではないでしょうか。

その代表格とも言える担々麺がポピュラーな存在になって久しいですが、
今回は、次の主役になり得る「麻辣湯」をご紹介したいと思います!


麻辣湯とは?

麻辣湯は、花椒や唐辛子など複数の薬膳スパイスが入ったスープ春雨です。
発祥は中国の四川省で、正しい表記は「麻辣燙」。「湯」ではなく「燙」で、「やけどするほど熱い」という意味があるそうです。(もちろん、どのお店でも適温で出してくれるのでご心配なく)

この記事では、日本で一般的な漢字の「湯」を使います。

どんな「麻(痺れる辛さ)」に出会えるのか、どんな「辣(ヒリヒリした辛さ)」に出会えるのか…と期待に胸を膨らませている方もいらっしゃると思いますが、実は麻辣湯って「麻」はあまり強くありません。わずかに感じる程度で、足りない人は卓上の花椒を振りかけて調整します。その一方で、「辣」については、ほとんどの店で辛さを選べるのでご安心ください。

強烈な「麻」を求める人には、麻辣湯よりもむしろ「香家」の青鬼担々麺をおすすめしますが、麻辣湯は「麻」と「辣」が絶妙にブレンドされたスープの美味しさが特徴的な料理だと思っていただけると良いと思います。

麻辣湯の特徴と基本的な注文システム

麻辣湯の特徴はなんといっても、麻辣スープに入れる具材を自分で選べること!

具体的には、お店に入った後、入り口にあるボウル(またはカゴ)とトングを手に取って、コンビニのような棚に並んでいるたくさんの具材の中から、好きな具材を自由に選んでボウルに入れてレジに向かいます。レジでは、棚にはない追加の具材(牛肉、豚肉、羊肉など)、辛さを選んだり、麺の種類を変更したりできます。選んだ具材の数によって、料金が変わります。これのシステムが楽しいんですよね!

注文してから席に着くことが多いかも。でも、先に席を取ってから具材を選ぶのでも、どっちでも良いと思います。お店によっては、自席のメニュー表で具材を選ぶパターンもありますが、基本的には上で述べた方法で注文することが多いです。

棚に並んでいる具材の種類は、店にもよりますが平均的に40種類くらい。

レジで麺の種類を変更、と書きましたが、実は具材の棚にも麺が置かれているお店があります。それをボウルに入れると、「ベースの春雨に、選んだ麺を追加でトッピングする」ことになるのでご注意を。例えば、棚に中華麺が置いてあって、それをボウルに入れて精算すると、春雨麺と中華麺が両方入った麻辣湯が出てくることになります。

ほとんどのお店は、店員さんが中国人。かたことでも、日本語は通じるので心配いりません。

麻辣湯のお店 ベスト3

ここからは、これまで食べた麻辣湯の中から、おすすめの麻辣湯ベスト3をご紹介します!

1. 楊國福麻辣湯

東京(池袋、新大久保、御徒町、高田馬場、渋谷)と大阪(心斎橋)にお店を構える楊國福麻辣湯。数ある麻辣湯のお店の中でも、薬膳スープの味が一番美味しいのでおすすめです。

いろいろトッピングして1,000円以上になると、春雨麺を他の麺に変えられるというシステムでした。

店員   :中国人(厳密には分かりませんが、大体の印象です。以下同様)
客層   :日本人も多い印象
システム :基本的な注文システム
支払い  :具材選択後。現金、QR決済 ※クレジットカード不可
具材の種類:豊富
スープ  :薬膳感と旨みのある美味しいスープ

お店の人が親切だったし(シフトによると思いますが)、何よりスープが美味しくて満足度が高かったので、1位に選びました。

2. 七宝麻辣湯

今一番勢いのある麻辣湯のお店。東京(渋谷、赤坂、飯田橋、恵比寿、五反田、池袋、学芸大学、三軒茶屋、町田、田町、吉祥寺)に続々と出店しています。

スープの色は茶色系。

店員   :中国人
客層   :日本人も多い印象
システム :基本的な注文システム
支払い  :具材選択後。電子決済(クレジットカード、QR決済、電子マネー)のみ
具材の種類:豊富
スープ  :カレーっぽい風味を感じるスープ

店舗が多くて、一番入りやすいお店だと思います。初めての場合は、お店の人にそう伝えると親切に教えてくれます。支払いが電子決済のみという点にだけ気をつけておけばOK。

3. 双子麻辣湯

渋谷の神泉駅から歩いて数分のところにあるお店です。
味の雰囲気は楊國福麻辣湯に似ていますが、若干胡麻の風味を強めに感じます。

スープの雰囲気は楊國福麻辣湯、器の雰囲気は七宝麻辣湯。

店員   :中国人
客層   :日本人も多い印象
システム :基本的な注文システム
支払い  :具材選択後。現金、クレジットカード、QR決済 ※電子マネー不可
具材の種類:少なめ
スープ  :胡麻の風味が強い

具材の種類が若干少ない印象ですが、安定の美味しさです。

店員が日本人のお店

これまでご紹介したお店は、店員が中国人(厳密には分かりませんが、大体の印象)でしたが、ここでご紹介する2軒のお店は、店員が日本人です。コミュニケーション面で安心できると思いますが、注文システムが一般的な麻辣湯のお店とは違います。

四川麻辣湯 渋谷星星倶楽部

渋谷の宇田川町にある麻辣湯のお店。
ネオン輝く店構えが目を引きます。

スープの雰囲気は、七宝麻辣湯に似ているけれど、ちょっと薄い感じ。

店員   :日本人
客層   :日本人が多い印象
システム :席に座ってメニュー表からQRコードで注文。
      具材は画面上で選べます。
支払い  :食後。現金、QR決済、電子マネー ※クレジットカード不可
具材の種類:豊富
スープ  :味はちょっと薄め

具材を選ぶのが面倒な人は、お店おすすめのトッピングセットがいくつかあるので、その中から選ぶのもありです。

薬膳マーラータン

こちらも渋谷の宇田川町にあるお店です。
基本セットを選び、追加トッピングを選ぶというシステムですが、基本セットに含まれている野菜の量がボリューミーなのが印象的でした。

春雨の太さが、他店よりも太めです。

店員   :日本人
客層   :日本人が多い印象
システム :席に座ってメニュー表で基本セット+追加トッピングを選び、
      口頭で注文。
支払い  :食後。現金、クレジットカード、QR決済、電子マネー
具材の種類:少なめ
スープ  :和風テイストの独特の風味

追加トッピングは1品130円で、1品あたりのボリュームが多い印象でした。

中国を感じられるお店

これからご紹介するお店は、店員さんも客層もほぼ中国人で、心理的ハードルがちょっと高めのお店です。が、もちろん日本語は通じるので、案内などなくてどうすればわからなくても、聞けば教えてくれるので大丈夫です。

花椒 SUGAR & SPICE

高田馬場にある四川料理のお店。メニューには、麻辣湯だけでなく美味しそうな四川料理がラインアップされています。他店に比べて辣(ヒリヒリした辛さ)が際立っているところが特徴です。

盛り付けのビジュアルが綺麗。

店員   :中国人
客層   :ほぼ中国人
システム :基本的なシステム(ただし注意が必要。後述。)
支払い  :食後。現金、クレジットカード、QR決済、電子マネー
具材の種類:豊富
スープ  :他店では感じたことのないスープの風味

基本的なシステムのところで「注意が必要」と書いた理由は、このお店が麻辣湯だけでなくそれ以外の四川料理も提供していることと関係しています。

お店に入ると席に行くよう促されます。席でしばらくの間店員さんを待ち、麻辣湯を食べたいことを伝えると、入り口で具材を選ぶように伝えられます。席で店員さんを待つ時間に意味はなさそうなので、麻辣湯を食べたい場合は、店に入った時点でその旨を伝えて、入り口横のボウルとトングを使い、具材を選んで注文し、席に座って待つ流れがスムーズだと思います。(または、席を取ったら店員を待つことなく入り口に向かい、ボウルとトングを取って具材を選ぶのが良さそうです)

このお店の麻辣湯は「辣(ヒリヒリした辛さ)」が特徴的です。他店の場合、「2辛」だと「中辛」レベルなのですが、このお店の「2辛」は他店での「大辛」レベル。「辣」がそれほど得意でない人は、注意が必要です。

四川福美味麻辣湯

御徒町駅の近くにあるお店です。
南口から、徒歩1分程度の近さにあるのが嬉しいです。

白いスープの上に辣油が乗っていて、それを混ぜて食べる感じです。

店員   :中国人
客層   :ほぼ中国人
システム :基本的な注文システム
支払い  :具材選択後。現金、QR決済 ※クレジットカード、電子マネー不可
具材の種類:豊富
スープ  :優しい味で、これといった特徴はあまりない印象

卓上に花椒などの調味料があるので、物足りない場合は自分で調整すると良いと思います。

串串香麻辣湯

池袋駅の北口から、徒歩2分程度の場所にあるお店。
麻辣湯初心者の方は、ちょっと入りづらいと思うかもしれませんが、大丈夫です。

スープの見た目は楊國福麻辣湯に似ています。

店員   :中国人
客層   :ほぼ中国人
システム :基本的な注文システム
支払い  :現金、QR決済、電子マネー ※クレジットカード不可
具材の種類:豊富
スープ  :他店と比べると、花椒の風味をちゃんと感じます

具材の棚には、肉も置かれていたと思います。他店の場合、肉を食べたいときは具材を渡す際に追加注文の形で伝えることが多いですが、このお店ではトングで取ってボウルに入れる形になります。

また、具材の棚には中華麺をはじめとした複数種類の乾麺も置いてあります。麺の種類を変えられるのかな、と思って中華麺を取ってボウルに入れて注文したら、春雨と中華麺が両方入った麻辣湯が出てきました。つまり、棚から選ぶ麺は「追加トッピング」の位置付けだったわけですね。春雨を他の麺に変更したい場合は、具材を渡す際に店員さんに伝えればOKです。

張亮麻辣湯

東京(池袋、高田馬場、新大久保、八王子)や神奈川(川崎)に出店している、麻辣湯で有名なお店。初心者は、入るのに勇気がいるかも。店内の掲示物がほぼ中国語で、テレビも中国のドラマを流していました。ただ、日本語は通じるのでご安心ください。

具材として干豆腐も選んでみました。ぐねぐねうねって、主張が激しいですね。

店員   :中国人
客層   :ほぼ中国人
システム :基本的な注文システム
支払い  :食後。現金、QR決済 ※クレジットカード、電子マネー不可
具材の種類:豊富
スープ  :雰囲気的には七宝麻辣湯系ですが、もう一歩足りない印象

他店では、具材を選ぶときにトングを使うことが多いのですが、このお店は、ラップに包まれた具材を手で取るスタイルでした。具材の表記名が中国語なので、大体の見た目で選びます。具材の旨みという観点では、他店が一歩勝るかな…という印象でした。

どんな具材を選べばいいの?

麻辣湯の醍醐味は、自分が食べたい具材を、予算の許す限り好きなだけ選んで食べられるところにあります。麻辣湯・イズ・フリーダム。
それでも迷った時は、これは個人的な嗜好にはなりますが、次の具材を選んでおけば大体間違いないと思います。ぜひ試してみてくださいね。

チンゲンサイ(青梗菜)

クセがなくて美味しい!青菜の中では、麻辣湯に合うと思います。

キクラゲ

入ってるとテンション上がるやつです。これは必須って感じ。

うずらのたまご

見た目にかわいいし、美味しいし、入れない手はありません。

干豆腐または腐竹(乾燥した湯葉)

麻辣湯ならではの食材。ホッとする豆腐成分を入れておきましょう。

豚肉

具材の棚にはなく、レジで追加注文することになります。
肉の中で豚肉はクセが少ないので、麻辣湯に合います。

いかがだったでしょうか?
麻辣湯を知らなかった人も、すでにご存知でいろいろ食べてらっしゃる人も、
この記事がきっかけとなって新しい食の出会につながると嬉しいです。

麻辣湯についてもっと深く知りたい方は、こちらのWebサイトが参考になると思います。

それではみなさま、良い麻辣湯ライフをお過ごしください!

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!