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非日常は居酒屋で

大学時代の友だちに誘われて、久しぶりの居酒屋へ。
仕事帰りの夫に娘をバトンタッチして、急いで街へ行きました。

場所は数年前にも行ったことのある焼き鳥屋さんだったけど、気持ちがぜんぜん違う。

その感覚はうまく言えないのだけれど、あの頃の私は「私自身」でしかなかった。
けど、いまは「母」と「妻」という肩書きが増えた。
装備品の鎧がバージョンアップしたような感覚が近いかも。

以前までの将来像は仕事のことばっかりで、どういうことがしたいとか、どうなりたいとかの話ばっかりだった気がする。
でも今日は「娘」や「配偶者」の話が多くて。
なんだか、私たちも30代になったんだなぁと実感しました。

遊びにいったはずのに、とても勉強になった夜でした。
やっぱり仕事や境遇が違う人と話すのは楽しい。

あっという間に時間が過ぎて、小走りで家へ。
玄関を開けると、夫と寝付けなかった娘がお出迎えしてくれました。
娘は私を見つけてしばらく考えて、「お母さんだ!」とわかった瞬間、泣きながらこちらに手を伸ばしてきました。

お父さんといい子で待ってたけど、寂しく思っててくれてたみたい。
たくさん抱きしめて、寝かしつけて、いまは幸せそうに眠っています。

すこし抜け出して、リビングでノンカフェインコーヒーを飲みながらこれを書いています。

すっかり、子育てが日常になっているな。
昔はあの居酒屋が日常だったよな、と思うと、不思議な感覚。

毎日穏やかで、幸せをたくさんもらっているけれど、もっと刺激を受けたい気持ちを思い出しました。

家族を守りながら、もっとよくなることもできそう。
私も、娘も、夫も、ここが終点じゃないもんね。

希望がちらりと覗いたような、そんな非日常を味わえました。

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