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四診の中で脈診を採用するのか

浅草で開催している講習会や

オンライン教材【#経絡治療完全マニュアル】でも述べてますが、


数ある診察法の中で、

東洋医学的診察法の

四診(望診、聞診、問診、切診)の中で

「脈診」を採用しているのか。

「脈診」を使っているのか。


について説明しますね。


(ご存知の先生が多いかと思いますが、

改めてお伝えしたくて)


そして、前回の

「なぜ脈診を最重要視するのか」

にも書きましたけど、


診察法で重要なのは


「精気の虚損」を

どの経脈にあるのか?

どの臓腑にあるのか?


を見付けること。です。


今回はその観点で

話を進めていきますので、

前回のを読まれてない方は

そちらも読んでくださいね。



四診のうち、まずは

望診から話していきます。


望診は現代の視診です。


顔色や眼の力具合を診て

証立てする望診。


先生は臨床の際に

望診(視診)で「精気の虚損」を

どの経脈にあるのか?

どの臓腑にあるのか?


を見付けられますか?


僕には正直無理です。


顔色や眼の力具合を

診ていないわけではなくて、


施術のbefore afterでは

もちろん確認はしますけど、

「精気の虚損」を見付けるには

適さないと考えています。


今はコロナ禍なのもあって、

患者様はマスクを着用していて

顔の下2/3が隠れています。


そしてコロナ禍でなくても

顔色はお化粧で分かりにくい上に、

最近だとカラーコンタクトを

付けている女性が多いこと。


望診しても「ん?」と

変な感じ、違和感だけしかない。


正確に診察する必要があるのに、

これだけ邪魔をするというか、

誤差がある望診(視診)では

「精気の虚損」は

正直見付けられません…。



次に聞診です。

聞診は現代の聴診にプラスして

香りや匂いを嗅ぐ診察法ですね。


正確には聴診ではなくて、

聞診には実は「絶対音感」が

必要不可欠なんです。


残念ながら「絶対音感」は

持ち合わせていません…。


絶対音感を持っていたら

鍼灸師をやっていなかったです(笑)


嗅覚を用いて診察するにしても

シャンプーやリンスに

香水や柔軟剤など、

さまざまな香りや匂いが

患者様の体に付いています。


それらの香りや匂いが

邪魔をして正確には

診察はできないですし、


便や尿の匂いを嗅ぐことも

通院できるレベルであれば

必要ないですから…。


聞診は「精気の虚損」を

見付けるには不向きです。



そして問診。

現代の医療面接やカウンセリング

みたいなのですね。


みたいなと言ったのは

東洋医学的な問診とは

症状以外のことも訊ねます。


二便や汗についてなど、

証立てにつながる所見を

患者様に訊ねていきます。


でも、医療面接や

カウンセリングでは

患者様は「症状」のこと

しか話してくれませんし、


患者様にとっても

症状のことでは無くて、

患者様が不要だと思っている

二便や汗の情報を訊かれても


それらを意識していることが

普通は不自然ですから、

訊かれても答えにくいと思います。


そして、

病の根本、症状の根本である

「精気の虚損」については

訊いたとしても、

当然答えられる訳もないですし、


「この経脈に精気の虚損が

 あります」と答えたとしても、

疑ってしまいそうですよね。


そして、ヒトという動物は

嘘を付けるのですから、

なおさら正しい情報が

得られない場合もあります。


特に自分に不都合な場合は

嘘をついて、誤った情報を

伝えることが多いのも事実です。


それでは証立てするにも

正しい証を立てられる

わけがありません…。


ですから問診では

病の根本である

「精気の虚損」が

見付けられないです。



最後に切診です。

切診の「切」とは

触ること、按じることです。


つまり、触診のことです。


脈診はこの切診に分類されます。

腹診も切診ですね。


先ず腹診から話しますが、

腹診で「精気の虚損」を

見付けることは可能です。


ですが、

妊娠初期の妊婦さんは

ナーバスになっている

こともあって

使いにくいですし、


妊娠後期では

胎児が大きくなって、

所見がとりにくいです。


そして、腹診は

くすぐったい方

にも不向きですね。


お腹を触るだけで

力を入れられてしまうと

所見は取れません…。



ということで、


前回ものべましたが、

脈診が四診の中で

最も正確に所見が取れて、

証を立てるのに、

「精気の虚損」を見付けるのに

最も向いていている。


だから最も重要視して

トレーニングする必要性がある。

と、いうことになります。


当協会では脈診から得られた

脈証を最も重要視して、

その脈証からアプローチ方法や

使う経穴を選択していきます。


これを定期的に学習して

トレーニングしていくのです。


病の根本の「精気の虚損」を見付けられて、

「精気の虚損」にアプローチしていく。


前者が脈診・脈証。

後者が経絡治療。

です。


脈診と経絡治療は表裏一体。


共に学習し、トレーニングしていく。


病を根本を見付け、

その根本にアプローチして

症状を解消していく。


これが真の鍼灸治療です。



「精気の虚損」なんぞ

見付けることをしないでも

鍼灸治療はできるから、

困っていないから、

という先生は

そのままの方法で

大丈夫なので、

聴き流してください。


おこがましいですが、

本当のというか、

当協会が考えている

真の鍼灸治療を

普及していくこと。


こういうアプローチ方法ができる

鍼灸師がもっと増えることを

国家試験当日に述べたかったです。


ここまで読んで頂いて

ありがとうございました♪



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