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#146(Re) 月と太陽(6年理科)

2023.12.27.
今日は、今年最後の満月らしい。ちょっと雲がかかってきてしまったけれど、とてもキレイな満月だった!

月や星が好きだ。小さい頃、「星」という図鑑で、アンドロメダなどの画面いっぱいの星の写真ばかり眺めていた記憶がある。解説は読まず。
教員になる直前の3月、有休を使って、ホワイトホースという街にオーロラを見に行ったこともある。1人で。感動的だった。
流星群が来たら、暖かい格好をして屋上に行く。「もう1個流れたら終わりにしよう!」と、かなり粘ってしまう。

見える仕組みとか星座とか、そういった理科的な目線ではなく、ただただ美しいという美術的な目線で楽しんでいる。

そんな夜空見上げる族による、6年理科「月と太陽」の話。本当は、子供たちと一緒に夜空を見る時間があれば楽しそうだけど。移動教室とかしかチャンスがないなあ…。


◆◇◆◇◆◇

2022.9.19.
月見バーガーの季節!
ちなみに私は多分人生で一度も月見バーガーを食べたことがない。(季節モノに手を出さないタイプ)

だが、以前仮説サークルで「太陽と月と地球」という授業を受けて色々とグッズを手に入れてから、6年理科の「月と太陽」の単元が好きだ。好きすぎて余計な活動をたくさんやってしまう。



大まかな流れはこんな感じ↓

中心となる知識は「月の満ち欠けって太陽と月の位置関係によるものなんだ」ということ。それを正しく観察や記録したり(技能)、問題を見い出し予想や仮説を立てて解決方法を考えて表現したり(思考・判断・表現)、すすんで関わったり生活に生かしたりしながら(主体)学んでいこうと。


【0次】クイズ

前の単元やってる間に既に導入をしてしまう。それは…長めの期間をとって観察をさせたいから。導入は月クイズで楽しく。

答えが割れるもの、割れないもの

見たことのある月の形の他に、「どのくらいで満月はまた満月に戻るか」というクイズもやった。この写真の6年生たちは、セーラームーン型の月を見たことがあるらしい。


【1次】月の観察

クイズの答えが不明な状態のまま、月の分からないことを知るために観察をしよう!と、観察カードを配る。
「毎日やるの?」
「1ヶ月もやるの?」
みんな不満たらたらである。

観察カード

大きく出力して毎日の観察結果を掲示しても良いと思う。担当はその日の日直とかにして。とある年、私も含めほぼ全員が「あ、観察忘れてた」ということがあって、全然継続しなかった。これが三日坊主の宿命…。
もちろん天気が悪かったり自分の都合が悪くて観察できない日もある。それで全く構わない。

この単元は授業のその場で実験結果が見られるようなものではないので、まず月を見る機会が増えたらいいなと思うし、実際に月を見たら「3日前より欠けてきたかも」「今、何時だろう」「出ている方角は」と、様々なことを考える機会ができることが大事だと思う。


さて、観察が進んで、前の単元も終了したら、観察結果の共有である。

びろーん

このびろーんを出すと子供たちもよく見てくれる。長すぎて一人では持てないので3人くらいに手伝ってもらう。
※確かこの教具作成するためにYYさんが厚紙に貼るのを手伝ってくれたと思う。



【2次】一緒に実験

どうして月の見え方が変わるのか。そのためにまずは太陽・月・地球の大きさと位置関係を抑える。その上で実際にいろいろな位置関係で月を見てみよう、という実験。

テッテレー!

大きめの黄色いボールに黒ガムテープを半分貼ったものがとても見やすくてよかった。月の役は担任。子供たちは校庭でも教室でも、真ん中に密集させて地球の役。太陽は遥か遠く、とても巨大なので、校舎全面とか黒板全面とか。
「今こういう位置関係だけど、月の影はどっちでしょう?」と言いながらボールの向きを調整し、子供たちの周りを回っていく。子供たちは見えた形で観察カードを書く。

手作り感満載


この流れでやっていると、結構「なるほどね!」となってくれる子が多いように思う。まぁ、啓林館の資料でも5時間扱いと小さな単元ではあるが、楽しい活動(観察や実験)が入れられるのでとても好き。

この授業作りで月を見る視点をゲットした私。
一番感動したのは…3年前のニュージーランド旅行。

日本を出発する時に見た月と、ニュージーランドに到着した時に見た月が、左右逆さまだった!!!

すごいね南半球!

「月は右から太って右から欠けていく」という知識は、北半球の人たちのことだったのね〜と気付いた。
これだから理科って楽しいのよね。



#教員エッセイ
#授業実践記録
#6年理科
#太陽と月
#教具が捨てられなくて困ってる

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