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#564 私は「させていただかない」!

2024.4.15.
緊張するイベントが続いていて、朝から吐きそう。多分しばらくはずっとこう…。



4月は自己紹介の機会が多くなる。いろんな人の自己紹介を聞きながら、かなり頻繁に耳にする、且つ違和感を覚えるワード…それが、

「させていただく」である。

「今回の行事で〇〇担当をさせていただく、△△です。」
「〇年△組を担任させていただく、××です。」


(*⁰
⁰*)

何をへりくだってるんだ。



〇〇担当なんてめんどくさい仕事を勝手に振られたのかもしれないし、〇年△組担任だってこの教員という仕事が大変なときに立派だよ。

むしろ逆に、させていただくどころか、

〇〇担当、私がやってやんよ!
○年△組の担任、私がやってやんよ!

くらいの勢いでいいんじゃないか?


まあそれは冗談として、言うなら謙譲語ではなく丁寧語でいいのでは、と思ってしまう。

「〇〇担当をします(になりました)、△△です。」
「○年△組の担任をします(になりました)、××です。」

この方が、聞いていて違和感なく言葉が入ってくるなと感じるのは、私だけだろうか。



日本はどこかお客様至上主義というか、店員さんの立ち位置が低いところに置かれがちな文化が根付いているから、こんな言い回しが多いのかもしれない。

先日、NZから一時帰国しているTOMちゃんも、そんな話をしていた。NZでは、お客さんも店員さんも立場は対等で、お客さんが店員さん同士の会話を邪魔しないようにするとか、お店側にできないことがあっても全然謝罪しないとか、日本では見られないようなやりとりが普通らしい。



「あの言い方、へりくだらずに丁寧に言うだけでいいのに…私だったらこんな風に言うかな…。」
などと考えていた私。

そんな折、入学式で受付担当になった。


「おめでとうございます。こちらで受付いたします。あ、書類を確認させていただきますね〜!」


おう!

めっちゃ「させていただいて」たわ!!!

まずい、私にもお客様至上主義の血が流れていたか。


根付いている口癖、仕方ないけれど、やっぱり役職や仕事をするのにへりくだらなくていいだろ!できる限りただの丁寧語で行こう!…と、思い直す私であった。


#教員エッセイなのか
#させていただく
#させていただかない
#尊敬語と謙譲語と丁寧語
#お客様至上主義
#お客様は神様

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