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春から夏にかけての冬眠

大学3年生の春、色々あって辛くなった。

全部が嫌になって全部やめた。

春から夏になる手前の季節、冬眠に入る。

朝起きたら、寝る。
お昼に起きて、また寝る。
午後になって初めてベッドから出る。
少し汗ばんだ服が嫌でお風呂に入る。
髪は洗わない。
お腹が空いたので卵かけご飯を食べる。
寝るのに飽きたが、
何かをやる気にはなれないのでアマプラを観る。
転生したらスライムだった件を見てみる。ハマる。めちゃくちゃハマる。全部見る。
最終話がまだ出ていなかったので悲しかったが、
その悲しさを誤魔化すため、
かの有名な韓ドラ、「分かっていても」を見る。
「好きになっちゃうんかい!別れるんかい!」
の繰り返しで少し飽きそうになったが、
何かやる気にもならないので、最後まで見る。

お腹が空いたから、
今日は卵かけご飯に納豆をかけて食べる。
次の日は、ぱぱっと作ったチヂミを食べる。
(あまりにも恥ずかしい生活なので、
料理できる感を出しておく)

そんな生活が1ヶ月ほど続いたが、まだまだやる気がおきなかったので、呪術廻戦を一から見直す。

アニメにも韓ドラにも飽きたときは、
インスタとYouTubeをふらふらする。

ふと、スマホの充電が切れて、
画面が真っ黒になる。
そこに写った自分の顔があまりにも無表情で、
つまらなさそうだった。

その日、長い冬眠生活を終えた。

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