見出し画像

「健康志向が高まる中、私たちが選んだ大豆のパートナーとの出会いが生んだ究極のプロテイン!」

私たちが提供する国産大豆のプロテイン「私の完全美容食」の製造パートナーであるメーカーの岡邊社長と、商品についての対談を行いました。商品企画から製造まで、私たちが協力して作り上げたこの究極のプロテインは、大豆のプロフェッショナルが手がけるものです。ユーザーからの質問も多いため、今回は大豆のプロフェッショナルを交えた対談を行い、その内容をお届けします。

大豆プロテインの製造工程と安全性について

中條:よくユーザーに「うちの商品と他社の商品と何が違うの?」など、いろいろな質問が寄せられているので、それについていろいろお伺い出来ればと考えています。そもそも脱脂大豆と丸大豆があると思うのですが、その違いは何なのでしょうか?

岡邊:脱脂大豆というのは、基本的に搾油をした後の大豆のカス、豆乳で言うところのオカラです。搾油の際は、油の有用な成分のリノール酸やオレイン酸などがほぼゼロになるまで搾り取ります。その時、ヘキサンという化学溶剤を使って絞るのですが、そうすると “化学溶剤の中に漬け込んだ大豆” になってしまいます。それは「健康的であるのか?」という疑問もあり、私どもは「国産大豆を原料にして、大豆そのものを微粉砕してプロテイン化する」というのを目指して作ったのが、(私の完全美容食で使っている)大豆パウダーになります。

中條:ヘキサンというのは、どれくらい怖いものなのでしょうか?

岡邊:ヘキサンは「加熱すると蒸気などで成分が飛んでいく」と言われているのですが、脱脂大豆にヘキサンが残留している事が今問題になっています。その際、(全体量に対する)ヘキサンの濃度を下げる為、脱脂大豆に国産大豆を混ぜてしまう事もあります。ヘキサンが残った脱脂大豆を飼料とする家畜などを経由した健康被害というものも起こるので、そういった危険もあります。

中條:ヘキサンの濃度が下がったとしても、消費者からすると怖いですよね。プロテインなどは成分が凝縮しているので、もっと怖く感じます。

岡邊:脱脂大豆化するまでの工程というのは非常に複雑で、加熱や圧搾、ヘキサン抽出などを行ないます。その後、溶剤を使ったり、脱ガム(油脂以外の成分を取り除く工程)したり、いろんな作業工程を経て、一般的な大豆プロテインというのが出来ています。プロテイン濃度としては非常に高いのですが、加工工程によってタンパク質を痛めつけてしまいます。タンパク質というのは凝固しやすかったり、変性しやすいので、分析するとタンパク質としての分析値は出るのですが、その良し悪しまではわかりません。例えば、腐敗した大豆を分析してもタンパク質の数値は出ます。これを人が食べたら健康被害が出ます。でも、数値上では良質な大豆と同じように見えてしまうのです。つまり、質が大事ですよね。いろんな食品、口に入れる物というものは、質の良いものはコストが掛かったり、味が良かったりします。質が悪いものの多くは、大量生産して安くしようとする。コストを下げるという観点からはどんどん質が落ちていってしまう。今の国内の食品に多く見られるのは、賞味期限を延ばしたり、菌数を減らして腐敗を抑えるために、過度な加熱処理したり、薬品や添加物を使って加工する方法です。そうした食品はやはり味が違うので、香料などで味を誤魔化している場合もあります。コロナ禍を経験し、人は食に対する重要性だったり、免疫を上げたいという気持ちが高まり、発酵食品やオーガニックだったり、口に入れる物は天然に近いなるべく低加工のものを摂取したいという動きがあるのかな、と感じています。

脱脂大豆と遺伝子組み換え

中條:北海道産丸大豆をそのまま使っている『私の完全美容食』は低加工ですよね。

岡邊:はい。基本的に大豆というのは畑に撒くと芽が出ます。(大豆など)食品の原料というのは、生きているのであれば撒けば芽が出ると考えています。でも、加工によって成分のどれかが欠けてしまうと芽が出ない。私どもはなるべく加工せず、素材の持っているバランスのまま摂取するのがいいと考えています。

中條:ほとんどのソイプロテインは脱脂大豆を使っていますが、国産の脱脂大豆というのはあるのでしょうか?

岡邊:日本でも一部では搾油の工程は行なわれていますが、(国内に流通している)脱脂大豆のほとんどは北米産、あとはブラジルなど、世界的に大きな産地の原料が使われています。国産大豆の脱脂大豆はほとんど無いと考えていいと思います。
食用油は価格が安い為、原料大豆も、収穫量が多く価格の安価な海外産・遺伝子組み換え大豆が好まれます。搾油についても一番効率の良いヘキサン抽出法(大豆に含まれる20%をほぼ全量搾油)で生産されており、その残渣である脱脂大豆が、プロテインやその他の食品原料として、輸入・流通しているのが現状です。
 

中條:という事は、脱脂大豆は遺伝子組み換えのものが多い、という事でしょうか?

岡邊:海外、特にアメリカでは作付面積の90%以上が遺伝子組み換えだと言われています。そういった意味では遺伝子組み換えである可能性が高いと言えます。

中條:脱脂大豆でも、非遺伝子組み換えであると書かれているものもありますが?

岡邊:高い価格を支払う事で、非遺伝子組み換えの大豆を育ててくれる農家も一部あります。でも、同じ農家で遺伝子組み換えの作物を同時に育てていると、輸送までの過程で混ざってしまう可能性があります。現在のルールでは混入率が5%未満であれば、非遺伝子組み換えであると表示出来ますが、実際は6~7%混入している場合もあります。
しかし2023年4月からは、混入率0%でなければ非遺伝子組み換えと表示してはいけないルールに変わります。そうなると、ほとんどの海外産大豆は非遺伝子組み換えと表示出来なくなります。

中條:そもそも、なぜ遺伝子組み換えをするのでしょうか?

岡邊:もともと遺伝子組み換え大豆というのが誕生した背景には、1970年代にベトナム戦争で使われた枯葉剤の存在があります。生産者の方は雑草が出来てしまうと、自分たちが本来作りたい農産物の収穫量が減ってしまいますし、雑草を取り除くにもコストが掛かります。
そこで遺伝子を組み替えて農薬耐性のある農産物を作れば、農薬を撒いても雑草だけが枯れて農産物だけが残ります。
よく「遺伝子組み換え技術というのは、虫が寄ってこないような遺伝子を持った農産物である」と言われる事がありますが、(先の理由からも)これはある意味で誤解です。
 
1970年代以降、爆発的に世界中で遺伝子組み換え作物が作られ始めますが、これに比例して、同じ時期からガンや内臓疾患を持つ患者が世界中で増え始めます。相関関係はハッキリしていませんが、訴訟問題などにも発展しているケースもあります。遺伝子組み換えが悪いのかどうかというのは、これからの科学で解明されていくと思います。
 
これからの消費者に大事なのは、手にした食品がどういった原料から出来ているのか、どういった加工がされているのか、というのをきちんと判断して買うという事。そういった知識を持って自分の身を守るという事だと思います。そういう意味では、製造工程を開示していたり、原料を開示しているメーカーのものを信用して買うという時代になってくると思います。

私たちの想いと『私の完全美容食』のコンセプト

中條:私は以前化粧品の開発をやっていたのですが、化粧品にもいろいろなものが入っています。消費者は裏面表示を見て判断しますが、メーカーの都合の良い様に書く事も出来てしまいます。
そこで今回の『私の完全美容食』はユーザーの目線に立って、ユーザーが安心できるものを提供したいなという想いから、低加工で良い素材を厳選して作っていただきました。私たちも自信を持っておすすめする事が出来ています。ありがとうございます。

岡邊:皆さん、たんぱく質を摂ると筋肉が付くと仰られます。もちろんその一面もあります。人間の体のメカニズムというのは、食事から摂取した栄養を分解して、どんどん小さな分子に変えていきます。デンプンであれば糖に、タンパク質であればアミノ酸へ変えて、それをカラダが必要な箇所に送り届けて再合成するというのが、栄養吸収の基本メカニズムになります。逆に質の悪い食品というのは、こうした再合成がしにくいという事になります。そういう点からも、いかに質の良い食品を摂取していくかというのは重要だと思います。
 
あとは「タンパク質クライシス」という言葉があります。発展途上国などを含め、世界的に粗食の傾向にあります。日本も昔はコメの年間消費量が一人辺り120kgくらいでしたが、現在は50kg程度です。その置き代わりとして肉であったり、油であったりと、経済が発展する事によって食の構成が変わり、タンパク質をどんどん摂取するようになってきています。こういった事が世界規模で加速しています。東南アジアでは肉食が加速している中で、動物性タンパク質の原料を産み出す牛や豚を育てる為の餌というものが、2035年には枯渇すると言われています。こうした飼料用の原料を確保する為にアマゾンなどでは自然が破壊され、二酸化炭素の排出量が増えているという記事も散見されます。そういった意味では「植物性タンパク質の比率を上げる」という事が重要かなと思っています。その中で安定して動物性タンパク質に置き換えられる植物性タンパク質としては、世界中でも大豆が適していると思います。人が積極的に大豆を摂っていくという点においては、生産者と協力しながら植物性タンパク質推奨に取り組む事は、非常に大きい意味を持つかなと思います。

中條:私たちも『私の完全美容食』を通して、ユーザーに喜んでいけるものを提供したいと思います。本日はありがとうございました。

岡邊:ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?