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思いを伝えられる自分になる

思いを乗せる。

人はコミュニケーションを取るとき、言葉やジェスチャー、声や表情などを使って他人と通信している。そのとき、思いはさまざまな形で表に現れる。心が沈んでいる人は、たとえ笑っていたとしても、笑っていない。怒っている人は、遠目から見てもピリピリした何かを感じる。楽しんでいる人は、何も言わなくても、楽しそうなことが読み取れる。心の中にある思いが人となりが伝わるのです。

ドラマや映画を観ていると、引き込まれるような演技をする役者がいる一方で、全く入ってこない役者もいる。その違いは役者がどれだけ思いをコントロールできているかによるのではないかと思う。同じセリフでも思いの込め方で、聞き手への伝わり方には雲泥の差が生まれる。何の抑揚もなく、なぞるように「愛してる」と言われても、何も伝わらないだろう。ただの棒読みだ。棒読みされたセリフには、思いが乗っていない。だから、どんなにいいことを言ったとしても、届かないのである。どんなに大きな声で言ったとしても、届かないのである。逆に、どんな口下手でも、どんなに小さな声でも、そこに思いが乗っていれば、人の心に届く。その思いの乗せ方が名役者と大根役者を分ける要素となるのでしょう。

役者の明暗を分ける思いの乗せ方。それは、私たちの現実世界に応用することができる。自分が人とコミュニケーションをしているときを客観的に観て欲しい。話し言葉が棒読みになっていないか?無表情になっていないか?身体を大きく使っているか?心の中で何を思いながらコミュニケーションしているか?ひとつ上の視点から客観的に自分を観察してみると面白い発見がたくさんある。自分の中では軽快に話しているつもりでも、全然抑揚がなかったり、いい表情でいるつもりでも、思ったより無表情に近かったり。だいたい自分が思っている以下の状態であることが多い。

思いをうまく乗せることができたら、自分の思いをもっと伝えることができる。もっと正確に感じてもらうことができる。では、どうすれば思いをうまく乗せることができるのだろうか?自分の声を録音してみること。自分の姿を録画してみること。それを、聞いて、観て、自分を観察すること。すると、自分の状態が分かる。自分の内側にある感覚と外側に出ている自分の状態のギャップに気づくことができるのです。そして、ギャップを修正していく。思いの乗せ方、思いの伝え方、思いの表現の仕方、を練習していくのです。日頃の何気ないコミュニケーションでいろいろ試していくのです。いろいろと試していくと、自分の表現の仕方が分かってくるので、人に思いが伝わっていくようになるのです。

思いの乗った「愛してる」。棒読みの「愛してる」。どちらが心に響くかは明白ですよね。

“どんな思いを乗せますか?”

最後までお読み頂き、ありがとうございます。今日も素晴らしい日になりますように。

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