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ブロックチェーンのポテンシャル

「今日では、多くの人々は、その約束について信念を失ってしまったように見えます。少数の巨大なテクノロジー企業の台頭、そして市民を監視するための政府によるテクノロジーの使用とともに、多くの人々は、テクノロジーは権力を非中央集権化するものではなく、中央集権化させてしまうものだと信じるようになってしまった。」– フェイスブック創業者 マーク・ザッカーバーグ −

コンピュータやインターネットのテクノロジーは、常にある種の設計思想を持って、進化を遂げてきました。その一つの大きな潮流は、情報や価値を握る「権力」をいかに既存の権威から分散化させていくかにありました。非中央集権と呼ばれる設計です。

しかし、皮肉なことに、今や世界の情報を牛耳っているのは、まさにインターネットテクノロジーを信じ、イノベーションを起こしてきた企業たちであります。

アップル、アマゾン、グーグル、そしてフェイスブック...

この10年で、テクノロジー企業たちは怒涛の成長を遂げ、世界の企業の時価総額でトップを独占するようになりました。

ザッカーバーグの言う少数の「巨大なテクノロジー企業」には、フェイスブックも含まれているでしょう。いつの間にか自分たちが中央集権化の象徴となっていたのです。

「中央集権へのカウンタートレンドである暗号化や仮想通貨は、中央集権のシステムから権力を奪い、人々の手に取り戻させるものです。私は、これらテクノロジーについて、ポジティブ、ネガティブ、両方の側面を深く学びたいと関心を持っているし、どうやってサービスに組み込めるかを考えている。」と今後のことをザッカーバーグは述べています。

膨大な個人情報の漏えいが発覚したフェイスブック問題。その数は8700万人と言われています。

フェイスブック問題が浮き彫りにしたのは、一つの企業が何億人ものデータを抱えている状態では、そのデータを彼らが好きなように扱えてしまうことでした。もう一つは、データが中央集権で管理されている場合、簡単にハックされてしまう点も重要です。フェイスブック問題を受け、人々はより非中央集権について考えるようになりました。

ブロックチェーンが持つ「非中央集権」の設計

ブロックチェーンはビットコインでも知られているように、中央管理者を介在させずに個人同士で価値のやり取りができる設計です。そのポテンシャルは、自分のデータを支配されないようにするだけではありません。例えば、Airbnbを通さずに自分の家を安全に貸し出せる。Uberに位置情報を握られずに運転手とやり取りができる。仲介を介さずに作家や映画監督と直接的に作品への支払いができる...など。このように、社会をより円滑にするためのポテンシャルがあるのです。

ブロックチェーンの発展とともにプラットフォームビジネスが時代遅れになる可能性もあります。そして、ブロックチェーンが組み込まれた社会がどのようになっているのかは具体的にはわかりませんが、非中央集権化された世界が浸透していき、より個人の自由度が高い社会になっている。そう思っています。その時のために、今から先を見据えながら、目の前の取捨選択をすれば、より自由度の高い日々を送ることができるのではないでしょうか。

#ビジネス #ブロックチェーン #テクノロジー #フェイスブック #プラットフォーム #ビットコイン

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