平成100首選 3回目10首
なんとかきました3回目。超スローペースになりそうですが許してね。今回は社会詠が多めかな。最近話題になった歌集も多めです。ぜひぜひ歌集も読んでみてくださいね。
接客をしつつ涙がとまらないもういいや、「はい、花粉症です!」
山川藍『いらっしゃい』
家族の誰かが「自首、減刑」で検索をしていたパソコンまだ温かい
小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』
騎馬戦のわが子の一騎はまだ無事でひたすら逃げる逃げよと思ふ
今野寿美『め・じ・か』
新しい世界にいない君のためつくる六千万個の風鈴
吉岡太朗 『六千万個の風鈴』
日本のなかでたのしく暮らす 道ばたでぐちゃぐちゃの雪に手をさしいれる
永井佑『日本のなかでたのしく暮らす』
聖戦をわれたたかふと発ちゆきて 面わをさなき者ら帰らず
岡野弘彦『バグダット燃ゆ』
海は海 唇噛んでダッシュする少年がいてもいなくても海
千葉聡『海、悲歌、夏の雫など』
九階の窓から空を見下ろして手をふる母は空に触れたり
小島なお『乱反射』
絶倫のバイセクシャルに変身し全人類と愛し合いたい
枡野浩一『ドレミふぁんくしょんドロップ』
東京の群れのなかにて叫びたい確かにぼくがここにいること
萩原慎一郎『滑走路』
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