あひるだんさーの人間コレクション第三回 高村七子さん

この脆もろき体の内にFeが真つ赤に熔とけて駆け巡りをり「うたの日」

七子さんには何回か会ったことがある。というより、たぶん一番会った回数が多いフォロワーさんだ。七子さんの子供時代の写真も見たことがある。なんというか、通りいっぺんの可愛らしさをそなえた、「かわいいですね」といってもまんざら空お世辞には聞こえない感じにはみえる。しかし、多少なりとも美しさについて知っている人は、「なんだこれは!」と顔をしかめるだろう。茄子だ。茄子の笑顔だ。

女子大生の頃の七子さんの写真も見たことがある。だいぶ笑顔も巧みになり、恐ろしいほど美しいなすび…。このへんにしときましょう。七子さんすいません。七子さんはとにかく歌がいい。筆者のうたの日最大のライバルと思っている。そうした気持ちになったのは、やはり今回引用した歌を見たのがきっかけだと思う。とにかく惹かれる歌であり、文学フリマで買った歌集にも入っている歌でもある。七子さんご自身もお気に入りなのだろうか。

七子さんの歌会にも何回かお邪魔している。毎回和装でいらっしゃるのも印象的だ。とくに印象的だったのは、子規庵で行った歌会である。最後まで非常に和やかでしかし鋭い批評に溢れた会であった。ぜひまた七子さんの歌会に出たい。とにかく外れがないのだ。七子さんの人望と司会力がなせる技なのだろう。

歌会と同じくらい印象的なのが、文学フリマでの七子さんである。初めてご挨拶したのも文学フリマの時であった。七子さんのブースは、いつも美しく整えられているのも印象的だ。初めて来る人にも常連さんにも分け隔てなく接される姿は、いつでも見習いたいもののひとつだ。作品と人柄に触れにまた歌会や文学フリマに行こうと思う。

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