あひるだんさーの人間コレクション第二回 ねぎさん。

生き延びてやろうわたしの幸せを怖がるわたしに別れを告げて「うたの日」

ねぎさんことなぎさらささんは、ドラゴンファンである。中日が勝てば喜び、(たぶん)中日が負ければ世界を呪う。筆者はマリーンズファンなのでふだんは共栄共存できているが、交流戦の間は別である。そして、このエッセイを書いている間がまさに交流戦の真っ最中である。ちなみにマリーンズとドラゴンズの試合は終わった。マリーンズが負け越したのである。ねぎさんおめでとう。私は世界を呪います。

さて。

ねぎさんとは一度だけお会いしたことがある。第一印象は「すごい!アイコンそっくり!!」であった。その後、小坂井・ちゃありぃ・大輔さんが経営する平和園で他の歌人たちとともに食べた。ねぎさんはよく笑い、よく食べ、よく語った。歌の話ばかりであった。その時より前に詠まれたものではあるけれど、その時のことを思い出すたびに上記した歌が頭をよぎった。幸せにはなかなかなれないけれど、生き延びてさえいれば、たまにはそんな日が来るのかなと思えた。

残念ながら、ねぎさんとはまだ歌会でご一緒したことがないので、どんな歌や評をされるのかはわからない。ただ、これまでの作風からなんとなく生活に密着した歌を詠まれるのかな、という印象である。退職の日に西陽を浴びている歌も好きだが、これも完全に実話ではないにせよ、実景がもとになっているのだろう。これからもそういう歌を詠み続けてほしい。

平和園で会った日、ねぎさんや他の歌人さんたちと平和園のノートを埋めた。それは平成最後の日であった。ノートにはねぎさんの歌の隣に筆者の歌を書かせてもらった。またいつか訪れたいものである。

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