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正しい選択より選択を正しくするという考え方

そろそろ50代も残り少なくなってきている私ですが、つくづく感じることは人生には正解がないなっていうことです。人生は選択の連続です。若い頃はどの学校に行くか、どの部活に参加するか、誰と友達になるか。そして大人になると結婚するかしないか、子供を持つか持たないか、今の仕事を続けるか続けないか、などなど。生きている限り何らかの選択をしていきます。そしてなるべく正しい選択をしていきたい。でも正しい選択って何なんでしょうね。

自分なりに考えて人生のいろんなことを決めてきたのに、ふと周りを見回して自分の選択が本当に正しかったか考え込んでしまったりすることありませんか?結婚したけど、独身で自由に飛び回っている友達が羨ましかったり。逆にずっと独身で勝手気儘に生きてきて、ふと気が付くと友人達はみんな結婚していて急に寂しくなってしまったり。自分の選んだ人生だけど、これで良かったのかなって考えてしまったり。

振り返ってみると人生の転換期と言える時期には必ず何かしらの決断、つまり選択がありました。結婚をするという選択、育休などない時代に子供を産んだ後も仕事を続けるという選択、アメリカに移住するという選択。それらの選択があったからこそ今の私があるわけですが、それらの選択が正しかったかどうかは分かりません。どちらかというと正しい選択をしたというより、自分の選んだ生き方を自分自身に納得させてきたと言った方が良いかもしれません。

以前参加した講演会で(アメリカに住んでいるのでアメリカでのお話です)、あるエグゼクティブの女性が「どのような選択をするにせよ、その選択に対してハッピーでいるようにしましょう」”Whatever you choose to do, be happy about it.” と言われていて非常に納得した事があります。アメリカでも女性は様々な選択を迫られます。結婚とキャリアをどう両立していくか。子供を持つかどうか。もし子供を持つならいつ産むのか、などなど。そして自分が選んだ選択に対して迷いや後悔もあるかもしれません。彼女は自分がどんな選択をしたにせよ、その選択に対してきちんと向き合いましょうというメッセージをくれました。彼女自身、CEOやCFOなどの職務を全うしてきたエグゼクティブでありながら、既婚で娘さんを1人育ててきた経歴をお持ちでした。きっと長いキャリアの中で迷いや後悔もあったかもしれませんが、自分を納得させる場面がいろいろあったであろうと思わされた発言でした。

英語で正しい選択をするは”Make a right decision”と言います。でも言葉の順番を変えて”Make a decision right”にすると、選択を正しいものにする、になります。私はこの言葉が好きで、なんらかの決断や選択をする時には自分の選択が最善のものになるように考えて行動したいと日頃から思っています。時間は万人に平等に与えられた資源です。ビル・ゲイツもジェフ・ベゾスも一日は24時間なのです。大金を積んでも一日は24時間以上にはなりません。その限られた時間をどう使うかと考えた時に自分の選択をクヨクヨ悩むより、自分の選んだ道をより良くしていくか、もし間違ったと思ったらさっさと修正していくか、前向きに取り組んでいく方がより多くの良い時間、つまり人生を送れるんじゃないかと思うのです。

あなたは今日、何を決めましたか?そして決めたことに対して、どんな感情を持っていますか?私は今日、夕食を一緒に食べる友人達を決め、持っていく贈り物を決めました。今日の夜は楽しい時間になると思います。そして毎日、自分の決めた事の積み重ねが良い人生の積み重ねになるといいなって思います。

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